日本男子は最強チームと言われ、メダルはもちろん優勝もチャンスありと思われていました。
私も期待していました。しかし、予選リーグの初戦から歯車がくるって敗戦スタートとなりました。水谷隼の気迫十分の感動的なプレーが日本のムードを盛り上げ準決勝まで進むことができましたが、松平健太と岸川聖也の予想外のブレーキに残念な思いをした人は多かったでしょう。
なぜ、水谷と丹羽は活躍出来て、岸川と松平は苦しい戦いになったのか?活動環境の違いから考えると水谷はロシアリーグ、丹羽はブンデスリーグに所属していて、共に海外リーグでプレーをしています。一方、岸川と松平は国内に練習拠点をおいています。ナショナルチームとして多くの海外遠征に出かけているので海外選手との対戦はあるものの日々の練習ではパワーのあるボールを受けている機会が激減していると思われます。この四人は既に多くの経験を積んでいる選手ですが、僅かな違いのようでトップクラスの厳しい戦いの中では微妙に影響しているはずです。
私は海外リーグに所属してプレーしなければいけないとは思っていませんが、国内では海外選手・個性のある独特フォームからパワーのあるボールを繰り出すヨーロッパ選手との練習ができません。ヨーロッパ対策として一番に挙げなければいけないのは【パワー】であることは今も昔も変わらいことではないでしようか。
平岡義博
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