上田 仁(うえだ じん)選手は1991年12月10日生まれ、京都府舞鶴市出身の選手です。
右シェーク裏裏のドライブ主戦型。
一発で撃ち抜くボールが多い男子選手の中で、ピッチの速さやミスの少ない台上技術を武器に試合を進める堅実なプレーが特徴です。
特にチキータと、カウンタードライブのうまさは国内でもトップクラスとも言われています。
様々な技術を使い分ける器用さがあり、松平賢二選手・𠮷田雅己選手・丹羽孝希選手・吉村真晴選手などペアが変わっても結果を残せるダブルスの名手としても知られています。
ITTF世界ランキング最高位は男子ダブルス3位、男子シングルス23位 (2018年6月)段位は6段。
上田仁選手は4きょうだいの末っ子として生まれ、聴覚に障害があった兄と姉がコミュニケーションの一環で卓球をやっていた影響で3歳で卓球を始めました。小学生時代は一条クラブで指導を受けています。
同世代のトップクラスとして活躍していた松平健太選手との接戦が青森山田中学校の監督の目にとまり青森山田中学校に入学しました。
中学1年生の時には全日本学生選手権カデットの部でベスト4に入る活躍をし、中学2年になる頃には松平健太選手と並ぶほどの成長を見せました。
中学3年の時にはジュニアの国際大会メンバーに選ばれ、海外での試合経験を積みます。
青森山田高校進学後のインターハイにおいては1年生の時には共に日本代表メンバーの松平健太選手と組んだダブルスで準優勝、2年生では野邑太陽選手とのダブルスで準優勝、シングルスでも準優勝、さらに3年生では再び松平健太選手と組んだダブルスで見事優勝を飾り、シングルスでも準優勝という結果を残しています。
なお学校対抗においてはは3年間共に優勝しています。
また高校2年生の全日本卓球選手権男子シングルスでは3位に入賞し、2009年世界卓球横浜大会日本代表にも抜擢されました。横浜大会の活躍を見ていたドイツのクラブからオファーがあり、邱建新コーチ率いるフリッケンハオゼンで練習をしていました。ブンデスリーグではアテネオリンピック金メダリストである柳承敏選手に勝つなどの実績も残しています。
高校卒業後には青森大学に進学し、2012年全日本大学総合卓球選手権大会では男子シングルスで優勝しています。
大学生活最後の全日本卓球選手権大会男子シングルスでは準決勝で水谷隼選手をあと一歩の所まで追い込む大健闘を見せ3位となっています。
当時ベンチコーチに入っていた板垣孝司コーチが当時のことをブログに綴っています。
大学卒業後は協和キリン(当時・協和発酵キリン)に就職し、実業団・協和キリンに所属しました。
愚直に練習を重ね、着実に積み上げていくプレースタイルを武器に日本社会人卓球選手権大会にて3連覇、2018年ワールドチームカップでは銅メダルを獲得しています。
Tリーグでは2018-2021シーズンは岡山リベッツに所属し、2018-2019シーズンにはダブルス最多勝(ベストペア賞)を受賞しています。
また2021-2022シーズン T.T彩たまに移籍、2022-2023シーズンはキャプテンに就任しました。
2023年3月T.T彩たまを退団し同年4月ドイツ・ブンデスリーガ男子1部のケーニヒスホーフェンに加入を発表2023-2024シーズン参戦を表明しました。
左からフィリップ・ゼリコ選手、バースティアン・シュテガー選手、板垣孝司コーチ、上田仁選手、キリアン・オート選手、マーティン・アレグロ選手(2023年 TSVケーニヒスホーフェン)
ブンデスリーグ参戦前、上田選手が強化した4つの技術は【平岡義博×上田仁】最新ヤンチャ卓球で海外リーグへGO!から視聴できます。
ブンデスリーグでも世界ランキング7位のカルデラノ選手に勝利するなどチームに貢献しています。
カルデラノ選手と対戦する上田選手
板垣コーチが詳細をブログでも解説しています。
【 ドイツ・ブンデスリーグ第14節・壮絶な試合! 】Jinがカルデラーノ(世界ランク7位)に勝利しオクセンハオゼンに3対2で勝利
現在はドイツに拠点を置きブンデスリーガーとして活躍しつつ、ライブ配信等も積極的に行い国を跨いだ卓球界の発展に寄与しています。上田選手の日常や近況はブログから。
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