板垣孝司(いたがきこうじ)コーチは1970年山形県に生まれ熊谷商業高・埼工大深谷高(現 正智深谷高等学校)を経て中央大学に進学、卒業しました。
中央大学時代は2度インカレ優勝を果たし、いずれも決勝点を挙げチームに大きく貢献しています。
大学卒業後は三井生命にて実業団選手として活躍し、日本リーグ2部最優秀選手賞を受賞しています。
選手引退後は英語教諭として地元山形の米沢中央高校に勤務し卓球部の監督を務めインターハイへ3度導きました。
その実績が吉田安夫監督の目に止まり2001年より青森山田学園で吉田安夫監督の右腕としてヘッドコーチを12年務めています。吉田安夫監督の勇退後も2年間監督として青森山田中学・高校を牽引しました。
インターハイ学校対抗では10年で9度の優勝、同じくインターハイ男子シングルスでは10年連続優勝という驚異的な結果を残しています。50名以上の男子選手を指導・監督し、12名の世界卓球日本代表選手を輩出しました。
青森山田学園の監督を退任後、2016年1月よりドイツ・ブンデスリーガ2部TSVケーニヒスホーフェンのヘッドコーチに就任しています。
その指導力でTSVケーニヒスホーフェンは2015-2016シーズン、最初の6試合で4敗2引き分けと出遅れたものの、その後は負け知らずでシーズン最終節でライバル・TTC indeland Jülichを破り、ドイツ・ブンデスリーガ2部優勝を果たしました。2016-2017シーズンも2部優勝を果たしブンデスリーガ1部に昇格しました。
左からキリアン・オート選手、ダルコ・ヨルジッチ選手、板垣孝司コーチ、及川瑞基選手、フィリップ・ゼリコ選手(2017年 TSVケーニヒスホーフェン)
2017-2018シーズンにはスロベニアのダルコ・ヨルジッチ選手が在籍、2019-2020シーズンからはバスティアン・シュテガー選手が所属しています。
2019年には板垣ヘッドコーチ率いるTSVケーニヒスホーフェンで及川瑞基選手がボルシア・デュッセルドルフのティモ・ボル選手を破ったことが大きな話題となりました。
ドイツの皇帝ティモ・ボル選手と及川瑞基選手
自身のブログにて当時の様子を詳細に綴っています。
2022年4月には同チームと宇田幸矢選手の契約が結ばれ、また2023-2024シーズンからは上田仁選手が加入しました。
ブンデスリーグ1部ヘッドコーチとしても注目の指導者です。
現在はドイツを拠点としながらライブ配信やオンラインプライベートレッスンサービスを通じて国内プレーヤーの技術向上に寄与しています。
板垣孝司コーチには3人の子供がおり、いずれもドイツで卓球選手として活躍しています。ドイツでの日常やTSVケーニヒスホーフェンの試合の様子などはブログから。
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