「卓球のセンスがないからやめた方がいい」
「こんなに毎日毎日、監督に怒鳴られて、
楽しくないでしょう。卓球やめたら」
かなり辛辣な言葉を吐いていました。
小5の終わりに入会してきたソラちゃん。
先に入会して早くから卓球をしていた同級生の
2人とは一緒に打ち合うこともできない程の
力の差がありました。
ボールタッチ感覚が無く、回転に対応することが全くできません。
凡ミスどころか、ほとんど相手コートに返すことができませんでした。
チーム戦では全く勝つことができなくて、
チームが勝つときは、いつも3-2でした。
凄く苦しい思いの時期だったことでしょう。
中学生になる時、ソラちゃんのお父さんに
走るのが得意なので卓球をやめて陸上部に
入ることを勧めました……応えは
「卓球が好きなので卓球を続けたい」
それなら、得意の走る能力を卓球で発揮できる
ようになるまで私も頑張ると覚悟を決めました。
中学生になって夏休み、
オープン戦で小学生のピッチの速さに完敗。
「カットマンになるか?」「ハイ!」
二つ返事で、中1の夏の終わりにカットに転向。
カットマンになったからといってミスが少なくなる訳でもなく、苦しい状況は変わりません。
私に怒鳴られる量は増すばかりでした。
多球練習で、前後左右にボール出し。
カットはミスばかりですが、100本出しても
200本、300本出し続けても、へこたれず、
足は衰えることなく動き続けます。
東京都中学校大会女子が終了しました。
団体戦は、4位で関東中学大会へ。
シングルスでもBest16に入り
関東中学大会の出場権を獲得しました
シングルスは組合せの【運】に恵まれたました。
いつもは怖い私には笑顔を見せない
ソラちゃんですが「運が良かった」
と言ったときは少しニヤリとしました。
運が良くなる。ここが大事ですね。
運が良くなったのは
①毎日の私の怒鳴り声(世の不条理を知る)(笑)
②コロナ禍で部活やウチで練習できない時、
運を持っている秋川クラブの青木さんの練習場で
快く一緒に練習させてもらったこと(謝)
③両親の忍耐と支援と『愛』があること
涙がちょちょ切れる程、嬉しいですが、
明日も「全中目指し気合い入れろ」と
怒鳴っていることでしょう。
私、不器用ですから・・・
プレミアムサービスで平岡義博監督の卓球指導動画が見放題