10年前の話し
その高校生は、ズボンを膝下までズリ下げて
小便器に向かって用を足す。
それを斜め上から覗き込む40歳前後の男
お尻が丸出しになった高校生の後ろで、
その様子を見ている私。
高校生の部室で、40歳前後の男2人と
高校生と私の4人、沈黙の時間が流れる。
40歳前後の男に世間話し掛けるも
表情を変える事なく最小限の言葉で返答。
高校生は、用意された水を何度も口にして、
深く溜め息をつく。更に沈黙は続く。
再びトイレに行き、私は高校生のお尻を見る。
『さすが鍛えられた良いお尻をしている』
不思議なシチュエーション
40歳前後の男たちは、
容器に溜められた高校生の小便を厳重に梱包し、
大量の書類を提示して、確認・署名を要求。
高校生は何枚もの書類に署名し、
お尻を見ていただけの私も数枚署名。
「これで全て終了です。ありがとうございます」
40歳前後の男たちは、今までとは別人のような
笑顔を見せてガッチリ握手。
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の職員。
当時、指導していた中・高校。
朝8時過ぎに到着すると、玄関前で子供たちがウロウロしています。
「知らない人が2人来ています」
チームの先生は、地元の講習会で不在。
ドーピング検査は早朝であろうが深夜だろうが、
いついかなる時に来るのか分からない
聞いていましたが・・・
高校生は未成年ということで、私が立ち合い、
検査が正当に行われたか確認しました。
結局、3時間くらい検査にかかりました。
不思議で貴重な経験をしました。
トップ選手や選手を抱えるチーム監督や関係者のの方々は大変ですね。
北京オリンピックでは、ワリエラ選手の裁定に
物議をかもしてします
ルールは、往々にして時の権力者が作り、
都合良く塗り替えます。
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