全日本選手権が終わり 新たに4人の日本選手がシェークハンズセンターで練習をしながら ドイツ各地でプレーしています
星 選手(専修大学)は昨年は スイスリーグでプレーしましたが、今年はドイツリーグ3部のエッフェルトリッヒでプレー。3部とはいえレベルは低くありません。デビュー戦のグルーンウェッターズバッハ戦 では 1部リーグでもプレーしているテオドロ(ブラジル/WR122位)とも対戦。私の長男 アキト とのダブルスでは テオドロ/トリーニ(ブラジル)組にも勝利。昨シーズンまで1部でプレーしていた ワン・シーも勝利するなど 存在感を見せています!
芝 選手(明治大学)は昨シーズン 3部リーグで大きく勝ち越したため、今シーズンは2部のマインツでプレー。デビュー戦を単複3戦全勝と大活躍。マインツの第2チーム(4部リーグ)でも掛け持ちでプレーするそうですが、このリーグにはイオニス(ギリシャ/WR124位)カラカセビッチ(セルビア)もプレーしているので 対戦が楽しみです。
先日、マイク・ホロー選手が板垣家に来ました「日本食を作ってみたい」というマイクのオファーがあり、昨シーズン Effeltrich でチームメートだった 芝くんと 今シーズン Effeltrich でプレーする 星くん が来て 一緒に「お好み焼き」を作りました。マイクは上手!
◯ くんがひっくり返したら「オムレツ」になった とカズトとコハルが笑っていました
多田 選手(國學院大学)は岩手県花巻市の出身でアキトの幼馴染という縁もあり クニックスホーフェンの第2チーム(4部)と第3チーム(6部)にエントリーしてくれました。まだ出場はしていないですが、3月からは毎週末試合に行き、プラハ(チェコ)とオクセンハオゼンのトーナメントにもエントリーし、1ヶ月で20試合以上に出場する予定です。
関東高校三冠王の 水谷 選手(実践学園高校)も多田選手と同じく クニックスホーフェンの第2チーム(4部)と第3チーム(6部)プラハとオクセンハオゼンのトーナメントにもエントリー。卒業後は明治大学に進学します。私の1歳年下の永野先生(実践学園)から相談があり急遽の来独が決まりましたが、元気に練習と試合をしています。
昨年の丁度 今頃に初めてドイツに来た星くんと芝くんを思い出すと、二人とも本当に逞しくなりました。「プラハまで電車とバスを乗り継いで行く自信がないので申し込みをキャンセルしてもいいですか?」と相談していた星くん。「困ったら僕とアキトで何とかするから頑張って行ってきたら(殆どはアキトが手伝うのですが)」とプラハに行き「行ける自信」を付けた星くん。今年は「全部自分でできるので またプラハにも行ってきます!」と。
芝くんも「明日、バスと電車を乗り継いでマインツまで行ってきます。チームメイトと一緒に試合会場にも行けます。あと3月中旬にオクセンハオゼンに1人で行って戸上さんの練習相手してきていいですか?」「もちろん どうぞ!」
日本とは違い 便利ではなく 不便さが感じられる環境だからこそ、自分で調べて行動する力が求められます。それが卓球の試合や今後の人生に必ず生きてくると確信を持っています。
ブンデスリーグで大活躍している Jin(上田選手)も どこまででも1人で行って帰ってきます。
初ドイツの多田くん、水谷くんも 帰国することは逞しくなってくれていると思います。
2月8〜9日に行われた 全ドイツ U15 TOP24 でカズトがベスト4に入賞しました。前回の TOP48 で自信初の3位に入賞し「まぐれではなかったことを実証したい!」と乗り込んだカズトでしたが 予選グループで2敗し 同率で2位通過。翌日の決勝トーナメントでの結果次第では次のTOP12 への出場権を得れるかのギリギリでしたが、所詮をフルゲームで勝利し 何とかベスト4に入りました。その日 私はブンデスリーグのホームマッチ。試合が終了し 携帯を開くと「パパ。試合の帰りに電車とバスを乗り継いで帰っているんだけど 体調が悪くなり バスを降りた。ここ どこだか分からない。周りは真っ暗。迎えに来れる?」と.. 急遽 カズトと連絡を取り 何処にいるかを見つけ迎えに行きました。後で妻に技術の調子が上がらず、何度も負けかけたけど 意地と根性でベスト4には残った と言っていたそうです。そして「夏に帰国し、平岡さんに技術だけでなく もっと大切なことを教えてもらった。あれがなかったら勝ち残れなかった」と言っていたそうです。試合なので勝ちもありますが、負けもあります。でも「勝つことに向けて毎日一生懸命やる」これしか無いように思います。
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