(写真提供・卓球王国)
最初にお断りしておきます。私は「盛って」いません。一緒に戦った選手の一人から聞いた話です。私に教えてくれたその選手は「盛って」いるかもしれません。いや、盛っていないでしょう。彼ならやるかもしれないからです…..。
2006年。世界ジュニア選手権はエジプト・カイロで行われました(冒頭の写真)。前年度のリンツ大会で「史上初の男子団体優勝!」を成し遂げた日本男子ジュニアチーム。翌年も決勝戦に進出し、リベンジを狙う中国と対戦しました。代表選手4人は
・高木和 卓(当時、青森山田高校3年)
・大矢 英俊(当時、青森山田高校3年)
・松平 賢二(当時、青森山田高校2年)
・松平 健太(当時、青森山田中学3年)
トップに出場した高木和選手、2番の松平(健)選手が惜敗し、0-2で回ってきた3番に出場した彼は「右ペン・フォア表・バック裏」の中国選手にゲームオールで勝利し、タスキを4番に繋ぎました。
4番のエース対決。高木和選手がコートに入ったそのとき、エジプト・カイロの試合会場の端の観客席で「ウェーブ」が起こっていたそうです。
「あれ?何だろう?何で盛り上がっているんだろう?」
私にこの話を教えてくれた選手は思ったそうです。
「えっ?ウェーブ?」
「確か、今、3番で勝利した○○さんが、ユニフォームを着替えてくる。と、あっちに行ったはず..。」
よく見ると、観客席の「ウェーブ」の下には、観戦に来ていたアラブ人の方々に「ウェーブ」を誘発している○○選手がいたそうです(泣)。
(写真提供・卓球王国)
大矢英俊(青森山田中学校~青森山田高校~青森短期大学~東京アート㈱)前編を配信いたします。
もはや常人とは思えない反射能力で「超前陣」での『フルスイング』カウンターを放つ「野獣王子」。
もはや、代名詞の「雄たけび」が聞こえないと「花火の上がらない花火大会」のような寂しささえ感じさせてくれる「野獣王子」。
彼のフルスイングと勝利の雄たけび、そして勝利の瞬間に「何かやるぞ!やるぞ!」と彼のパフォーマンスを期待し、会場に足を運んでくださった卓球ファンの方もいらっしゃると思います(嬉)。
10年という長い月日を一緒に過ごしましたが、集中力 「 +150% or -20% 」のヒデ(大矢選手)は、その卓球スタイルもさることながら、練習場でも「強烈な個性」を発していました(笑)。
(後編に続く)
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