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板垣孝司ブログ
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ドイツ1部監督。青森山田前監督

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板垣孝司の全レシーブ克服
板垣孝司の全レシーブ克服
元青森山田学園卓球部監督、現ドイツプロリーグ1部チームのヘッドコーチ。初心者からトップ選手、ジュニア選手に有効な練習方法まで色々なテクニックを紹介します。
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2015年11月30日 8:30 公開

心優しきシルバーコレクター(中編)町 飛鳥選手

心優しきシルバーコレクター(中編)町 飛鳥選手

(2014・ITTFワールドツアー・グランドファイナル U-21優勝)
町 飛鳥選手(青森山田中学~青森山田高等学校~明治大学)以下、飛鳥。

目標であった「日本一」を「中学1年生の全日本カデット14歳の部」で達成した飛鳥。
そして飛鳥にタイトルを「持っていかれた」孝希や雅己、1つ下に入学してくる森薗政崇(現、明治大学2年)との強烈な「切磋琢磨の原理」の中で、その後の国内のシングルスではタイトルに届きませんでしたが、記録を整理してみれば、飛鳥は青森山田時代、最も安定した成績を残した選手だと思います。

(H18年・全日本ホープス(小6)銀メダル(決 勝・丹羽孝希選手))
 H19年・全日本カデット(中1)14歳以下シングルス・金メダル(決勝・吉田雅己選手)
 H20年・全国中学校  (中2)銀メダル(決 勝・丹羽孝希選手)
 H20年・全日本カデット(中2)銀メダル(決 勝・丹羽孝希選手)
 H20年・全日本ジュニア(中2)銅メダル(準決勝・上田 仁選手)
 H21年・全国中学校  (中3)銅メダル(準決勝・吉田雅己選手)
 H21年・全日本ジュニア(中3)銅メダル(準決勝・平野友樹選手)
 H22年・インターハイ (高1)銀メダル(決 勝・丹羽孝希選手)
 H22年・全日本ジュニア(高1)銅メダル(準決勝・吉田雅己選手)
 H23年・インターハイ (高2)銀メダル(決 勝・丹羽孝希選手)
 H23年・全日本ジュニア(高2)銅メダル(準決勝・吉田雅己選手)
 H24年・インターハイ (高3)銅メダル(準決勝・森薗政崇選手)

ダブルスに関しては、たくさんの金メダル(世界ジュニア優勝も含みます!)を獲得しています。
493-2(写真提供・卓球王国。アジアジュニア優勝時の写真)

高校生になり、あるヨーロッパ遠征に一緒に行った時、二人で落ち着いて話をする機会がありました。

「先生、「『銀』は『金』より『良い』って書くんですよ!(笑)」
「本当だ!なるほど!」
「でもやっぱり金(きん)欲しいっすね。最後の勝負の瞬間、どうすれば良いんすかね。」
「飛鳥。俺も明確な答えを伝えてあげることはできないけど、中1の時のように「絶対に勝ちたい」っていう目標を持って、苦しさから逃げないように、強い心を持ち続けたり、支えてもらったりするしかないんじゃない?」
「ですよね。やっぱりそこですよね…..。」
曖昧な回答しか伝えて上げられず、卒業式を迎え、いつしか数年の月日が流れました…..。

3月1日。青森山田高校の卒業式。私は学校での卒業式のあとは、寮を引き上げる生徒・親には失礼を承知で、直接会わないようにさせていただいています。いや、会うことができないんです。

「最後に挨拶せずに本当に申し訳ありません。最後に会うと涙が止まらなくなります。失礼を承知ですが、学校で最後の挨拶とさせて下さい。」

平成25年3月1日。この年だけ卒業式にテレビカメラが入ったため、最後の挨拶は卓球センターになりました。
「板垣先生。本当にお世話になりました…..。」飛鳥らがくれた最後の一言に、カメラの前でも涙がとまりませんでした…。
(後編に続く。)

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