平成28年度全日本卓球選手権大会があっという間に終了しました。ドイツ・クニックスホーフェンでプレーしている吉村和弘選手(愛知工業大学)・及川瑞基選手(専修大学)の少しでも力になれればとドイツから駆けつけました。
大会は隼(水谷選手)の史上最多9度目の優勝で終わりました。隼の卓球は異次元レベル、本当にすごい記録です。
今回は及川のベンチに入りました。3回戦の藤村選手との試合は厳しい試合でした。12月の世界選手権選考会で松平健太選手、上田仁選手に勝っている藤村選手のプレーの完成度は高く僅差での勝利でした。続く4回戦も勝ち上がり待ち受けるは隼。及川もプレーの質は上がっていますが隼のプレーに隙はありませんでした。
吉村和弘選手(和弘)が決勝に進出しました。
ブンデスリーグ2部でも勝負強い和弘。大会前からシェークハンズ内で「和弘の覚醒を!」と話をしていましたが期待通り見事決勝に進出しました。やはり待ち受けるは隼。及川と和弘のトータルで「隼8対1クニックスホーフェン」でした。
帰りの電車から和弘にラインをしてみました。「お疲れ様。素晴らしい試合でした。もしBK(クニックスホーフェン)で学んだことがあったら教えて欲しい」と。彼の答えは「無我夢中にプレーすることを覚えました。それは500人以上のお客さんが苦しい場面でもYoshi-Yoshiと声援を送ってくれ、チーム関係者や町のサポーターが心から応援してくれる。そこで試合で諦めないことや無我夢中でプレーに集中することを学びました。」でした。才能のある若い選手を後押ししてくれるBKのサポーターの思いすら届いた全日本だったのかもしれません。ヘッドマネージャーのAndyはドイツ時間朝5時からのライブを見ていました。私の携帯に「Como on Kazu!」「Kazuuuuuuuu…」と何度もメッセージを送ってきました。
決勝が終わり「Kazuに伝えてくれ。一緒にプレーできてBKは誇りに思うよ」と。
今回は一人での帰国だったため妻と子供達へのお土産や日本食材を買いましたが、自分へのお土産は冒頭の雑誌です。卓球王国の方に前もってメールでお願いし販売していただきました。
ハイレベルな全日本。隼と対戦するまでは多くの選手にチャンスがあると思いましたが、隼と当たったら終わり。これが11年続きました。「あわよくば」ではなく「水谷さんに勝つ!」ことを考えた1年を過ごし実力を付けないと全日本チャンピオンには絶対に届かないです。まずは隼が何を考えているかからのスタートと書籍を買い込みました。
「僕が引退するまで僕を倒す選手に出てきてほしい!」優勝後のインタビュー。
悔しい〜!でもかっこいいです。
あらためて「おめでとう隼!新記録!」
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