ITTFホームページ上では今日が「Day 1st (初日)」です。昨日までは予選ラウンドで今日から本戦という意味ですが、ランキングの低い選手が予選を勝ち残るのは簡単ではありません。
長い1日でした。Kilian選手の試合終了が21:35。今朝、ホテルのレストランに確認したら22:00までレストランは空いているということだったので、すぐに高速を飛ばし車でホテルに戻り21:55。「食べれますか?」と聞いたら「キッチンは21:30でクローズだよ」と言われました(泣)が、事情を話したら料理を出してくれました(嬉)。「ソースは何が良い?」と聞かれたので「何でも大丈夫!」と答えたら出てきたのがチリソース。
あまりの辛さに思わず悲鳴をあげてしまったら店員さんが大爆笑(泣)。9.5辛のチリソーズを喰らいました(笑)。こんな時間に笑いをとらなくてもいいのに(泣)。
試合は大接戦でしたが吉村和弘選手・Kilian選手ともに格上選手に勝利しベスト16入り。明日の試合に駒を進めました。
吉村選手はベルギーの NUYTINCK Cedric選手(WR90位)に勝利!最近はランキングが下がっていますが、30位まで上げたことのある選手です。
Kilian選手は2シーズン前までKonigshofenでプレーした第3シードのポルトガルの GERALDO Joao選手(WR68位)との対戦です。ゲームカウント0-3と追い込まれますが「キリアン、この試合は僅差の試合だよ。1ゲーム取れれば流れが来るよ!」のアドバイスに奮起し、大逆転勝ちをおさめます!
彼は決して器用な選手ではありませんが、1球1球を大切に、そして絶対諦めないハートを持っています。卓球選手にとって最も大切なことだと思います。
私とキリアンのベンチの後ろにはいつもドイツのヘッドコーチ、ヘルムート・ハンプルさんがいてくれます。ティモ・ボル選手等を育てた名コーチです。試合が終わると「グット・コーチ!おめでとう!」と声をかけてくれ、ある試合では観客席から大声で「Good coach!」と言ってくださいます。が、「選手が頑張らなくて負けてばっかりならバッド(ダメな)コーチです。だから選手の頑張りが一番です。」と答え、彼は黙って頷いてにっこり笑ってくれます。若い選手を時には厳しく指導しながら、選手を第1に考えてくださる名コーチです。
21:35。キリアンが最終戦に勝ちヘルムートさんにお礼に行ったら「We are good team!」と言っていただきました。嬉しい言葉をいただきました。
明日も頑張ります。
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