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板垣孝司ブログ
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ドイツ1部監督。青森山田前監督

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板垣孝司の全レシーブ克服
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元青森山田学園卓球部監督、現ドイツプロリーグ1部チームのヘッドコーチ。初心者からトップ選手、ジュニア選手に有効な練習方法まで色々なテクニックを紹介します。
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2017年10月9日 21:54 公開

【 吉田海偉選手 準優勝! 】ポーランドオープン最終日「吉田選手のKillボールに思う」

【 吉田海偉選手 準優勝! 】ポーランドオープン最終日「吉田選手のKillボールに思う」

朝8時にポーランドを出発し往路での工事渋滞も復路ではなかったため、スムーズにドイツに入りました。携帯が繋がったので試合結果を確認すると吉田選手が決勝に進出していました。後部座席に乗っていた及川選手が一言「吉田さん凄ぇ..」

チャレンジシリーズとはいえノーシードから決勝まで勝ち上がるのは簡単ではありません。今大会、2試合だけ吉田選手のベンチに入らせてもらいましたが、対戦相手は吉田選手の一発「kill ball」をすごく警戒していて勝手に凡ミスをしてくれる場面が見られました。
ヨーロッパでは自分の一振りで絶対に決める自信があるボールを「Kill ball」と表現します。kill=殺す、適切な表現ではないかもしれませんが「相手がここにボールを持ってきたら一振りで得点する自信がある」という意味です。
吉田選手のフォアドライブは正に一振りです。

吉田選手はフォアハンドですが、ヨーロッパにはバックハンドで「Kill ball」を出す選手も多くいます。
馬龍選手や許昕選手について「彼らのサーブ3球目はボンバーだ」とも表現しています。
どちらかというと日本では「ミスなく丁寧に」する卓球スタイルになりますが、「Kill ball」を持っていると他の技術がパーフェクトでなくても試合を組み立てることができます。吉田選手もレシーブを浮かせてしまう場面もありますが、相手が少しでも繫いできた瞬間を逃さず「kill ball」を打ち込みます。
小さい頃に丁寧に繫いで実績を上げてきた選手が急に大振りになると「彼はもっと繋ぎが上手かったのに。」となり、最初から大振りばかりしていると「もっと丁寧にプレーしよう」となります。が、その大振りが入るようになってきたら長所のある選手になります。
一つ言えることは、吉田選手もヨーロッパの選手も体が大きいことです。やはり小柄な日本選手が戦っていくスタイルを身につけていくべきかもしれません。
難しいです。

ドイツに入りそろそろ日本食をお腹いっぱい食べたいと言う及川選手。妻に電話をし「5時に着くから夕飯お願い!」と伝えたら、すぐに事故渋滞・工事渋滞にはまり結局11時間のドライブでした(泣)
まずは無事に我が家について何よりです。明日を頑張るための第1歩は今日を元気で終えることだけです。
及川選手のおかわりは3杯目に突入していました。
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