ブンデスリーグ優勝29回・ヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝、現在も全勝で首位を走るデュッセルドルフはヨーロッパ卓球界の名門中の名門です。サッカーでのバイエルン・ミュンヘンと同じような存在と言われます。
今日は大エースのティモ・ボル選手が不出場でした。が、全勝のカールソン選手( WR24位/スウェーデン)フェガール選手( 36位/オーストリア)ケルベリ選手( WR75位/スウェーデン)は世界のトップ選手です。もちろん「良い勝負になる」自信はありました。熱狂的な大観衆の前で9対9、10対10の場面で落ち着いてプレーできるか。リードしているゲームで追いつかれた時に負けずにゲームを奪えるかがポイントでした。心配はダルコ選手でした。前日までスペインオープンに出場していて、試合当日の昼に飛行機でデュッセルドルフ入り。ボールも違うし体力的にもキツイ。彼が100%の力を発揮できるかも勝利を得るための条件でした。
試合開始15時。
1番のダルコ選手はカールソン選手に対し完璧なプレーで3対0で勝利。2番の及川選手も過去の対戦で勝ったことがなかったフェガール選手に3対1で勝利。若い選手たちに必要なのはやはり自信です。強い気持ちで一球を打ち込む。この心の強さが光った試合でした。なんといきなり2−0リード。しかし、ここからの1点がいかに難しいか、喜んではいられません。
3番のフィリップ選手はブンデスリーグ初出場ながらも最後まで食い下がり、ケルベリ選手にゲームオール9対9まで互角に戦いました。このフィリップ選手の試合が重要でした。「リザーブ選手でもここまで戦えるのか」と相手に思わせることは団体戦では大切です。4番のエース対決で及川選手がカールソン選手に敗退しますが、ラストはまたしてもダルコ選手。前回のベイクノイシュタッド戦では痛恨の大逆転負けをしていますが、今日はその経験がいきました。最後まで「ダルコ!ストロングハート!」と声をかけ続けました。ダルコ選手の成長には目を見張らされます!
試合のハイライトビデオです。(是非最後までご覧ください!)
大金星ではありますが、嬉しさよりもホッとした気持ちでした。シーズン当初、まだ自信がなく競った試合で勝てなかった若い選手たち。負け続けても試合の反省動画と次の対戦相手の戦術動画を送り続けた効果が出始めました。明らかに試合運びが変わってきています。
チームマネージャーのアンディは大興奮でした。「一部リーグ初参戦のクニックスホーフェンが何とデュッセルドルフに勝ったぞ!」フェイスブックにその興奮を投稿しまくりでした。「今から市長(村長?)に電話するよ。明日はクニックホーフェンだけ祝日だ。学校も休み。仕事も休み。みんなで教会に集まろう!(笑)」
市内のレストランで祝杯をあげ20時現地出発。バスで5時間の帰路につきました。【続く】
プレミアムサービスで板垣孝司監督の卓球指導動画が見放題