オクセンハオゼンの誇るツートップ、シモン・ゴジー選手(フランス・WR9位)とフーゴ・カルデラーノ選手(ブラジル・WR16位)との対戦の第7節。及川選手、ダルコ選手ともに大接戦の点差でしたが、勝利を奪うまでには届かずチームは1対3で敗退しました。
もちろん、世界トップのこの二人に勝てなかった選手たちに「まだ実力が足りない」とは言いたくないですが、あと一点を取るための壁が立ち塞がってきます。負けたセットは-9,-10,-10,-10,-10,-9,-10。ベンチコーチをしていても「最後はここから攻める」という確信までには届きませんでした。彼らは、最後の最後に私たちが今まで得点していたボールを待って更に強く厳しいボールを打ってきます。そしてそれが入る。「最後に一番得意な所にボールが来るように、今まで弱く見せていたの?」と思いたくなるくらいでした。ここが世界トップ選手との見えない差なのだと思います。「最後に今までよりも厳しく打つ。そしてそれが入る。」たった一点を取るためのとてつもなく大きな課題かもしれません。
1番ダルコ選手対シモン選手。豪快なバックハンドだけでなく巧みなコース取りで追い詰めますが、最後はパワーチキータを決められて敗退。
2番及川選手対カルデラーノ選手。全てのセットがジュースでしたが、やはり最後は強気なプレーに押されて敗退。
3番キリアン選手対ダニエル選手はキリアン選手のボールのキレが勝り勝利。
4番及川選手対シモン選手、やはり最後の一本を今までより強く打たれて敗退。
【ハイライト動画です】
彼らに全く歯が立たないのであれば、逆に気持ちもスッキリするのかもしれませんが、本当にあと一歩まで実力が付いてきているだけに余計に悔しいです。
試合後、ロッカールームで下を向いていた及川選手には一言。「世界で通用する選手になるためにドイツ一部でプレーしているのだから、強い選手と真剣勝負をして一つずつ課題を克服していくしかないと思うよ。」
ここからはITTFプロツアーや各国の選手権大会があるため、次節は3月18日(日)に今シーズン最後のホームゲーム。デュッセルドルフを迎えて行われます。チームマネージャーのアンディーは「おそらくアリーナに入りきれない程お客さんが来てくれると思う。前売り券もほぼ完売してるし。コウジ、ベンチの後ろにもう一つ観客席を作っていいか?」と聞いてきました。
「もちろんOK! 僕の声がうるさくて煩わしいと思わない方なら大丈夫だよ。」と答えました。
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