ベンチに入ったキリアン選手の予選リーグ第2試合はトビアス選手(デンマーク)との対戦です。サーブ・レシーブで優位に立ち第1、第2ゲームをテンポよく取りましたが、第3ゲームから急に簡単なミスが多くなり、ゲームカウント2対2の2対7まで離されてしまいます。しかしここから息を吹き返し、ボールに喰らい付く執念が蘇り逆転に成功。9点連取の11対7で取り第6ゲームの3対0まで12点連取!第6ゲームもそのままの勢いを保ち4対2で勝利しました。セット間「コウジ、サーブレシーブどうする?」と質問してきましたが「サーブレシーブは全て合っている。ただそれより大切なのは1球1球執念でボールに喰らい付くだけだよ。」のアドバイス。やっぱり試合は難しいです。考え始めると流れを与えてしまうこともあります。強い気持ちを保ち続けなければなりません。
メイントーナメント前のプレラウンドはベンジャミン選手(フランス)との対戦です。過去に松平賢二選手と同じチームでプレーした「ベンジー」選手はバック表ソフトを使いながらもしつこくボールを追いかけてくるファイターです。僅差の試合を予想していましたが4対0での勝利。変化のある表ソフトに対しバック対バックで緩急をつけながらストレートボールを混ぜる、そして思い切ったロングサーブを連発する戦術がうまくマッチしました。
「コウジ、クロアチアオープンの宿泊は4月12日(木)の朝チェックアウトにしておくよ。もしメイントーナメントに進めたらホテルに相談して一泊増やすか現地で考えるから」と言っていたキリアン選手。もちろん喜んで試合のために宿泊します。
メインドローの組み合わせは悪くない。勝ち上がるのは簡単ではありませんが、一試合でも多く勝ちたいです。
昨日一緒に夕飯を食べた町選手と坪井選手もプレラウンドを勝ち上がりメイントーナメントに進出しました。
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