エジプトからマハムンド選手(19歳)が練習に来てくれました。現在、エジプト国内U-21チャンピオン。お父さんはエジプトNTのコーチ、姉は世界卓球エジプト代表、従姉妹がエジプト女子のエースであるメシェレフ・ディナ選手という卓球一家に育ったマハムンド選手。新シーズンはクニックスホーフェンの第2チームでプレーします。
今まで専用の練習場がなく、夕方から学校の体育館での練習だけだったのですが、今秋頃オープン計画の専用練習場に、まずは一台分の赤マットを敷き卓球台を設置して練習できるようになったので、午前中は私と多球練習、午後はクラブの選手との練習と毎日フルタイムで練習をしました。
バックハンドが強く、優れた身体能力を生かしたフォアハンドも威力があります。課題は細かい台上処理とフォアハンドのボールの質を上げることとの事。確かにドイツオープンでは坪井勇磨選手の厳しいサーブが取れず完敗していました。
技術ごとに指の力加減を変える事やCC理論でのボールタッチを指導したらインパクトが格段に良くなり、三日目でラバーが浮いてしまい使うことができなくなったので、使い古しではありますがラバーをチェンジ。
土曜日の午後には「コージ、薬局に行っていいか?グリップを意識して練習していたら確かに良いボールが入るけど、中指の皮が剥けて痛くてラケットを握れないんだ」との事。絆創膏で対応しもちろん練習続行です。
しっかり練習をした後は自宅でバーベキューです。ちょうどサッカーワールドカップをテレビで放送していたので、みんなで観戦して盛り上がりました。「ピラミッドは市内から遠いの?」と聞いたら「通っている大学から車で2分だよ。授業を受けている窓から見えるから僕にとっては珍しくも何ともないね。」との回答。羨ましいです。
「強くなりたい!」とモチベーションの高い選手。エジプトに帰国して大活躍してくれることと確信しています!
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