夏休みに入り2週間のキャンプに参加してきました。
ドイツのクラブシステムは日本と異なり、コーチが練習日程を決めるというより個人が「練習するか休むか」を決める場合がほとんどです。長期休暇でも選手とその家族の都合で練習参加日を決めるので選手が揃って練習をする計画を組むのが難しい、ここは勿体ないです。また、クラブ間での合同練習会もほとんどありません。
最初の1週間は毎年恒例のチェコでのビボニーキャンプに参加してきました。約60人の選手が実力別にA・B・Cグループに分かれコーチ陣が丸一日練習メニューを組んでの練習です。今年も暑かったチェコですが、色々なタイプの選手と練習をすることは選手にとって貴重な経験になると思います。
ドイツに来て3回目の誕生日、今年もチェコ合宿でお祝いをしていただきました(冒頭の写真)。チェコで1歳ずつ歳を重ねています。
そして次の1週間は友人であるズボンコの紹介でクロアチアのPula(プーラ)にある名門クラブでのキャンプに参加してきました。
ヘッドコーチのアレンさんはザグレブのクラブで元世界三位のタマラ・ボロシュ選手らを指導した名コーチでIITFのマネージャーもしています。エアコン完備の練習場では先月行われたヨーロッパジュニア選手権に出場した選手はじめ、選抜された選手が質の高い練習を行っていました。やはり国を代表している選手は意識が高いです。
コハルとカズトも同世代のクロアチアチャンピオンと練習をさせてもらいました。
合宿後半にはイギリスのジュニアナショナルチームも来て合同練習を行いました。コーチはスロベニア人のマティアスさん。とても興味深い練習を見せてもらいました。
練習で大切なことは平岡コーチもブログで書かれたように、選手のミスを管理することです。「ミスをするな!」と厳しく精神面を指導する精神論、ミスしている打法を指導する技術論、そしてコーチの練習メニューでミスをさせない方法論の3パターンがありますが、マティアスコーチは方法論でミスをしない雰囲気をつくっていました。休憩なしのぶっ続けのフットワークでも最後まで高い緊張感で練習をさせる指導は見ていて勉強になりました。
クニックホーフェンも各国の代表がキャンプに来てくれるようなクラブになるように一歩ずつ前進したいと思います。
今週は及川選手もドイツに入り、いよいよ週末からブンデスリーグがスタートです。
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