3週連続のホームゲームとなったグレンツァオ戦。まず先に、ヘルパーの方に感謝申し上げます。毎週土曜日にアリーナを設置し日曜日の試合後に撤去してくださる作業量は膨大です。本当に頭が下がります。
昨シーズン、チームとしてのまとまりが感じられない場面のあった名門グレンツァオですが、今シーズンはデュッセルドルフにも勝利するなど勢いがあります。「今年の選手たちは勝っても負けてもみんなでしっかりと練習する。コーチとしてやりがいがあるよ。」とワグナー(グレンツァオのヘッドコーチ)も言っている通り、勢いに乗られる前に倒したい相手です。特に若きエース・グラシメンコ選手(カザフスタン/WR35位)を前半で倒しておきたい試合でした。
第1位試合は及川選手 vs リンド選手(デンマーク/WR88位)前半戦ではリンド選手の多彩なサーブに手こずり3対2で何とか勝利した及川選手ですが、現在の及川選手の実力は8月後半の試合の時とは全く違います。全く付け入る隙を与えず、特に第3ゲームは0対1の場面から何と11連続得点。凄い集中力でした。
第2試合はキリアン選手 vs グラシメンコ選手。ホームゲームでのメンタルの調整ができるようになってきたキリアン選手。今まではただガムシャラに声を出すだけに感じられましたが、今は特には静かに、時には内面から闘志を出し、素晴らしい集中力で難敵に3対0で勝利!
第3試合はベンス選手 vs ボボチカ選手(イタリア/WR80位)ボボチカ選手の質の高いループドライブに対応できず、1対3で敗退。勝負はエース対決へ。前半戦での対決は「激しい殴り合い」のような戦いの末、グラシメンコ選手がフルゲームで勝っていますが、「自信・集中力」という武器を身にまとった今の及川選手がどんな戦い方をするのか。
【ハイライトビデオです】
及川選手がグラシメンコ選手をストレートで下しチームも3対1で勝利しました。
及川選手の勝利の瞬間思わず呟いてしまいました。
「こいつ覚醒した..」
いよいよ強さが本物になってきました。
ホーム3連戦を2勝1敗(1敗はデュッセルドルフに第5試合のフルゲーム9本で負け)で終え、少しホッとしました。
が、この時期、選手が強くなればなるほど、まだ小さな我がチームには大きな不安がのしかかります。
選手の移籍…ブンデスリーグ各チームの来季への動きはもう始まっているのです。
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