ホームに現在リーグ3位につけている今季好調なベイグノイシュタッドを迎えての試合でした。今シーズンは前半戦のリーグの他にドイツカップでも対戦しているチームですが、新規加入のドリンコール選手(イギリス/WR116位)が渋いプレーをし、エースのデュダ選手(ドイツ/WR42位)とともにチームを支えています。
ドイツカップでは及川選手はそのポール選手になす術もなく敗退しました。パワーボールを打ち込んでくるヨーロッパ選手の中でもドリンコール選手のプレーはとにかく巧さを感じます。同じフォームから緩急をつけたりコースの読みにくいバックハンドを打ち、台上のプレーもストップ・フリック、そこからのカウンタープレーにミスが出ません。今日も及川選手にポール選手を当てにくるのは見えていましたが、及川選手がトップで敗れればそのまま0対3での敗退も考えられる厳しい試合でした。
試合開始ギリギリまでポール選手に対する戦術動画を見てイメージを持って試合スタート。
1番 及川選手 vs ドリンコール選手。ほんの少しの穴をついているつもりでも、またしてもドリンコール選手の術中にはまり第1ゲーム3対11。第2ゲーム4対11。第3ゲームも1対5、3対8と、どうプレーしても裏目裏目に出てしまいました。ただここから開き直って力の抜けてきた及川選手が驚異の8連続得点を挙げ、第3ゲームを逆転で取り返してきます!そして少しずつドリンコール選手に対する戦術が見え始め、勝負はフルゲームに!一進一退の試合は9対9から思い切って打ち勝った及川選手が勝利! 凄い試合でした。ベンチで一緒に応援してくれていた柏選手も「スゲェー、痺れました!」と一言。今季のベストゲームでした。
2番 ベンス選手 vs デュダ選手。フルゲームまで粘ったベンス選手ですが、最後は「キッチリと」質の高いボールでプレーするデュダ選手が3対2で勝利。
3番 キリアン選手 vs ロブレス選手(スペイン/WR58位)今シーズン12勝をあげているロブレス選手に対して、バックハンドに不安がなくなってきて、得意のフォアハンドに結びつけるプレーのキリアン選手がどう戦うか興味のある一戦でした。ロブレス選手は守りでのボール感覚に秀でた選手ですが、キリアン選手のパワーが彼の守りを粉砕し3対1で勝利!
4番 及川選手 vs デュダ選手のエース対決。ITTFワールドツアーでは勝ったことがありますが、リーグ戦ではまだ勝ったことがありません。何度も何度も動画を繰り返して見ていますが、それでも最後はデュダ選手得意の「ブッチリ切ったストップレシーブ」からの展開を気にしてしまい、他のプレーでも得点ができず、僅差ではありましたが1対3で敗退。
5番 ダブルス。キリアン・ベンス組 vs ドリンコール・ロブレス組。現在ダブルスでの勝率1位で右左のコンビネーションの良さを発揮してくるペアに0対3で敗退。チームも2対3で敗退しました。
【ハイライトビデオです】
今シーズン、ラストのダブルスまでもつれた試合が8試合。ダブルスの勝利がたった2勝…
ダブルスまで回すのも簡単ではありませんがダブルスの勝利が大きな課題…
「ダブルスまで回せば勝てる!」チーム戦はそうならなければ…
プレミアムサービスで板垣孝司監督の卓球指導動画が見放題