ブンデスリーグ2019-2020シーズンは1チーム増え12チームとなったため試合スケジュールが厳しくなりました。アウェイでのブレーメン戦は9月24日(火)19:00から行われましたが、翌日にクニックスフォーフェンに戻りすぐに第5節の準備に入ったためブログ更新が遅くなりました。
ブレーメンは世界卓球2019男子シングルス準優勝のマティアス・ファルク選手(スウェーデン/WR9位)が新しくチームに加入。グラシメンコ選手(カザフスタン/WR72位)がグレンツァオから移籍し、チームは今節まで全勝中。フォア表のマティアスが大黒柱となりチームを支えています。
クニックスホーフェンはシュテガー選手をエースに。及川選手を3番に起き今まで1勝1敗のグラシメンコ選手と勝負のオーダーで首位決戦に臨みました。キリアン選手は今節も怪我のため出場できず、ダブルスまで回っても不安が残ります。最初のシングルスで勝負をかけます。
1番 フィリップ選手 vs マティアス選手。私も高校時代にフォア面に表ソフトを使っていました。当たれば直線的なスピードで押すことができますが、正直ビビったら終わりでした。世界選手権で準優勝したマティアス選手がどんなプレーをするのか興味のある試合でした。試合前半、やはり少しミスが多くフィリップ選手も善戦しますが、マティアス選手の丁寧なフォアハンドと得意のバックハンドが最後は崩れず1対3でフィリップ選手の敗退。
2番 シュテガー選手 vs スッチ選手(ルーマニア/WR112位)。両ハンドフルスイングのスッチ選手のストライクゾーンを上手くかわしたシュテガー選手の勝利。
3番 及川選手 vs グラシメンコ選手。昨シーズンは完全に圧勝しましたが、今回のグラシメンコ選手は及川選手に対する戦い方が本当に上手かったです。バック対バックでは無理をして高速ラリーをせず、わざと緩くて高いボールを混ぜ、及川選手に回り込ませてからブロック。台上処理もほんの少し台から出たボールを見逃さず先手を取るドライブ。第1ゲームはボールがあっていた及川選手でしたがジュースで落としてしまい、第2ゲームからは完全にペースを掴まれました。
4番 シュテガー選手 vs マティアス選手。第1ゲームのスタートはボールがまったく入らず8対1とシュテガー選手が大きくリードし10対4とゲームポイントを取りますが、ここから1点が遠く..というよりマティアス選手が急に入り出し逆転負け。第3ゲームも10対6から逆転負け、と、点が遠く、チームも敗退しました。
【ハイライト動画です】
フォア表のマティアス選手はフォアとバックのツッツキに微妙な回転の変化があり、相手がミスをしたり、高速ラリーではフォアのカウンターを決めるなど、丁寧かつ「嫌らしい」完成した卓球スタイルだと感じました。
「今日は及川選手の1ゲーム目のジュース、バースティーの1ゲーム目のリードで俺がタイムを取れなかったのが敗因だろうか?」夕食のレストランでみんなで意見を交わしました。「中国だったら取るかもね。でも結果論的なところもある。次に同じ場面が来たらベンチと顔を合わせて判断しよう。」バースティーが声をかけてくれました。これでチームは3勝1敗。帰宅後の日曜日にホームゲームです。次も敗退すると、ベスト4のプレーオフ進出は黄色信号が灯ります。
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