ホームにザーリュブリュッケンを迎えての前半戦第10節。強豪チームとの対戦にシェークハンズアリーナには満員の観客が駆けつけてくれましたが試合は完敗でした。相手エース・フランシスカ選手(ドイツ/WR16位)は日本でのW杯、そして先週のオーストリアオープンに出場していましたがこの試合にも強行出場。ダルコ選手(スロベニア/WR49位)もオーストリアオープンでベスト16に入り完全に世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たしており、中国のシャン・クン選手はまだブンデスリーグで無敗と全く穴のないチームでした。
今節もキリアン選手の怪我が回復せず、なんとか大歓声のお客さんにスリシングな試合を披露したいものの1試合、1ゲームを奪うことも簡単ではない試合。結果はシュテガー選手が1ゲームを奪うに留まり0対3での完敗でした。
【ハイライト動画です。】
1番 及川選手 vs シャン・クン選手。ファアハンドの威力があるシャン選手に肉薄し、13対15,11:13,9:11と各ゲームとも1点差なのですが、この1点を最後の最後に見逃さないシャン選手は強いです。
2番 フィリップ選手 vs ダルコ選手。第1ゲームこそ9対11と競いましたが、第2ゲームからはダルコのバックハンド披露会のような試合でした。今は敵チームの選手として活躍しているダルコ選手ですが、彼の素晴らしいプレーにはクニックスホーフェンの応援団も大きな拍手や声援を送っていました。3年前にクニックスホーフェンが初めて1部に挑戦した時、まだ自信なさげなダルコ選手ですが、数年の月日が経ち完全にオーラをまとっていました。「コージ、この後カナダのチャレンジシリーズに出場すれば世界ランクのトップ16入りが見えてくるんだ。今は初めてラケットを握った頃のように猛練習をしているよ笑」と話すダルコは8キロ体重を絞ったそうです。3年前300位程度だった若者がトッププレーヤーに駆け上がるスピードは早いです。私の子供も「アニキ!」と呼ぶダルコは好青年でかつ志が本当に高いです。敵チームの選手ではありますが、心の底では彼の活躍を楽しみにしています。
3番 シュテガー選手 vs フランシスカ選手。前回のオリンピックメダリスト対東京オリンピックでメダルを目指す新旧の対決は3対1でフランシスカ選手の勝利。大柄ながらフォアハンドでの台上処理に秀でているフランシスカ選手は守備技術も完全に向上しており僅差ではありましたが勝利には届きませんでした。
これでチームは5勝5敗。トップチームとの対戦で勝利を掴むことができず中堅の位置まで順位を落としました。
負けが続くと気持ちが落ちます。そこをグッと踏ん張って次節の準備をしなければなりません。
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