第1試合フルゲームジュース。
第2試合フルゲーム9点。
第3試合フルゲーム9点。
第4試合フルゲーム9点。
死闘でした…
オクセンハオゼンのヘッドコートであるマズノフさんが試合後のインタビューで「ベスト4に入っているチーム以外で負ける可能性があるとしたらクニックスホーフェンだけだと思っていた」と語っていた通り正に両チームの選手が120%の力を出し切った結果です。
王者オクセンハオゼンは先週の試合でカルデラーノ選手が怪我をしたため出場しないことは予想していましたが、脇を固める2019世界選手権男子シングルスベスト8のシモン・コジー選手(フランス/WR21位)2日前のブレーメン戦で世界選手権準優勝のファルク選手(スウェーデン/WR8位)に勝利したヤコブ・ディアス選手(ポーランド/WR71位)若手のシドレンコ選手(ロシア/WR171位)の全く穴のない布陣。このオクセンハオゼンに勝利できれば、まだプレーオフの可能性が残っていた大一番、シュテガー選手がエース。及川選手を3番に置き裏をかかずに真っ向勝負でチャンピオンに挑みました。人気チームとの対戦ということで、会場のシェークハンズアリーナには700人の定員を大きく超えるお客さんが足を運んでくれました。
オーダー交換が終わり3番では及川選手はコジー選手との対戦が決まりました。全日本卓球選手権直前のこの試合に出場してくれた及川選手には「最高の強敵に絶対に勝たせて、自信を持たせて帰国させたい!」と私の決心も強くなりました。
15時試合開始.
1番 シュテガー選手 vs シドレンコ選手。スタートから好プレーを連発するシュテガー選手ですが、リードした2ゲーム目も2本続けての不運なネットインなどがあり、なかなか良いリズムを維持できません。スタートは固さがあったシドレンコ選手ですが、徐々に思い切ったプレーが入り始めフルゲームジュースで敗退。
2番 キリアン選手 vs ディアス選手。過去に何度も対戦し未だに勝ったことのないディアス選手を相手にストップボールをミドルへのチキータで攻めたキリアン選手があと一歩まで追い詰めますがフルゲーム9点で敗退。
3番 及川選手 vs コジー選手。前節と同じくまずは「コジー選手の最も嫌がる戦術」からスタートした及川選手が2ゲームを連取。「ここで相手は変えてくるから、その変えてきた一本目が勝負だよ!」と伝えて3ゲーム目を送り出しましたが、この変えてきた戦術への対応が遅れてしまい、それにつられて最初に伝えた戦術にも迷いが出て勝負はフルゲームに。「まだ大丈夫。シモンはまだ対応できていないよ。台上の勝負に持ち込むために最初に見せ球を使うこと。そしたらシモンは絶対に台の中に入ってこれないから!シモンが崩れるまでもう少しの辛抱!」と送り出しました。8対8,9対9と一進一退の攻防は最後まで「相手の嫌な展開に引きずり込んだ」及川選手の劇的な勝利でした!
4番 シュテガー選手 vs ディアス選手。過去の対戦では互角の両選手。シュテガー選手がゲームを先行しますが、なかなか崩れないディアス選手。フルゲーム3対6の場面でシュテガー選手が鼻血を出しインジュリータイム。ここで落ち着きを取り戻し9対10まで追いついたシュテガー選手ですが、渾身のチキータレシーブをミスしゲームエンド。
素晴らしい試合でした。選手が最高の力を発揮した試合なので「ナイスゲーム」と選手に伝えるしかありません。
でもやっぱり勝ちたいです。あの場面で自分は他に何ができるんだろう…
【ハイライト動画です】
次節は少し間をおき、2月16日(日)デュッセルドルフとの対戦です。この試合はアウェーゲームなのですが、シュテガー選手の仲間の方が「せっかくバースティーがバイエルン州のクラブに帰ってきてのだから!」と試合の権利を買い?シュテガー選手の出身地近くの町(デュッセルドルフではなく私どものバイエルン州にあるリーゲンスブルグ)で行われることになりました。
コハルとカズトは全ドイツの州対抗団体戦「フューチャーカップ」にバイエルン州代として出場し女子チームが準優勝でした。
帰りの車中では2歳年上のテリーサの肩を借りて爆睡(テリーサ、ごめんね泣)。
アリーナに来てお目当ての世界のトップ選手に写真を撮ってもらいました。
アキトも。
シモン選手。本当に疲れているところありがとう。
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