1月28日(火)からマグデブルグで行われているITTFドイツオープン。プラチナシリーズということもあり世界ランク上位選手がほぼ全員出場しているハイレベルな大会です。私は及川選手からベンチコーチを依頼され日本卓球協会からIDカードを発行してもらい大会に参加してきました。27日(月)のジュニア選手の練習が終わってから300キロ離れたマグデブルグ入り。少々疲れましたが及川選手にとっても大事な大会なのでしっかりと対戦相手の研究をして現地に入りました。
会場では全日本選手権男子シングルスで3位に入った吉田選手としっかり汗を流していました。
予選トーナメント2回戦は過去2戦2敗のエンゾー選手(フランス)との対戦。彼はジュニア時代に青森山田に練習に来たことのある選手で、その時に一緒に回転ずしを食べたのを覚えています。試合は格段に実力の上がった及川選手が貫禄の4対0での勝利。
3回戦は中国台北のリャオ選手との対戦。ここ最近は3戦3勝ですが、いつもギリギリの勝負になります。しっかり我慢したセットを取れれば最後に崩れてくれるリャオ選手に対し、我慢のプレーで4対2の勝利。
4回戦は元世界ジュニアチャンピオンのシュウ選手(中国)との対戦。中国式ペンホルダーの裏面バックハンドに苦戦したものの微妙にコースとボールの長さに変化をつけながらミスを誘うプレーと、大胆に一発を狙うプレーが噛み合い4対1での勝利。
ベンチではその試合で効果のある3〜4種類のサーブ。絶対に出してはダメなサーブ。そして基本となるレシーブ。どのコースをついて相手を理詰めに崩していくかを指示するのですが、今の及川選手はほぼイメージ通りの試合を進められるので完全な実力勝ちだと思います。
そして私の役目はここまで。決勝トーナメントではナショナルチームのコーチがベンチに入るのでアンディーと一緒に深夜にクニックスホーフェンに帰宅しました。私の車の助手席に乗るアンディーに何度も何度も「まだメイントーナメントのドローでないの?」と聞き、ようやく21:30過ぎに組み合わせが決まりました。
対戦相手はフランシスカ選手(ドイツ/WR14位)。過去ブンデスリーグでは2戦2勝で負けなし。落ち着いていつもの試合ができれば僅差でも勝ち切れる!
今シーズンの試合で及川選手との対戦にならなかったフランシスカ選手は「今日はラッキーだ。ミズキと当たらなかった笑」と冗談を言っていましたが。
アンディーと約束し、20:50から始まる試合をシェークハンズクラブの大型スクリーンで応援しようとなり、アレックスとアレックスのお父さんも来て試合開始です。
ゲームカウント2対2。第5ゲーム10対9リード。ここで相手にエッジボールが入り嫌な予感。ただここで踏ん張り12対10で勝利。第6ゲーム9対1で勝利を確信し、3人で写真を撮りました(冒頭の写真です)
明日は世界ランキング1位に君臨する許 選手(中国)との試合。初対戦!どんな試合になるか楽しみです。
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