10月2日(金)のブレーメン戦から移動し、10月4日(日)にデュッセルドルフとのドイツカップが行われました。今シーズンはコロナの影響で計画されていた試合が日程変更になったりするため、連戦が多くあります。試合ができるのは嬉しいですが準備や移動はなかなか大変ではあります。
ドイツカップは一発勝負のトーナメントなので、ティモ・ボル選手が出場することを予想していました。土曜日の現地練習でもボル選手が練習していたので「彼がシングルス2回出場してくるか?1回だけ出場してくるか?」を選手と相談していたところ、「2番に出てくるだろう」との意見で一致。若い選手が自信なさそうな表情を見せる中「コージ、俺がもう一回戦ってもいいか?」とシュテガー選手。38歳となった今も相手エースを自ら捕まえに行って戦いたい。このシュテガー選手の気持ちの強さには正直見習うべきものがあります。「バースティー。もちろんだ。勝負しよう!」
ただ試合が始まりボル選手は控えに周り若いアントン・シェルベリ選手(スウェーデン / WR57位)がエースとして出てきました。名門デュッセルドルフで多くのプレッシャーを感じながら数年プレーしたシェルベリ選手は確実に強くなっています。私たちのオーダーはシュテガー選手がエース。シェルベリ選手といつも互角の試合をするフィリップ選手が2番。3番がサリフー選手。ラストに回った場合のダブルスを考えてキリアン選手はダブルス。
1番 シェルベリ選手 vs フィリップ選手。前回の対戦同様に試合はフルゲームになりましたが、多彩なサーブからの攻めを貫いたシェルベリ選手が3対2で勝利。
2番 シュテガー選手 vs カールソン選手(スウェーデン / WR24位)今まで連勝していた相手ですが、今日のカールソン選手は自らのパワーボールを封印し、ミドルまでバックハンドで対応しながらしつこく前陣でブロックし、隙を見てフォアハンドカウンターを打ち込む戦い方をしてきました。コロナ明けの試合でここまで戦い方を変えてくるとは予想できませんでした。完全に私の分析不足。
3番 サリフー選手 vs ワルター選手(ドイツ / WR89位)。試合巧者のワルター選手に食い下がったものの最後まで丁寧な台上技術で戦ったワルター選手が3対1で勝利。チームも0対3での敗退となりドイツカップはベスト16で終了になってしまいました。
【 ハイライトの動画です(フィリップ選手の動画だけ無音声です)】
コロナという長い試合中断時期があり、選手が今までと違った技術や戦い方に変えてきているのか。過去の結果も重視しながらそこも見ていかなければならないと実感しました。
この試合、ボル選手が控えに回って出てこないだろう!と予想したドイツ在中の一人の日本人女性がいました。
「だって選手のプロマイドカードにボル選手がいないでしょ。ということは明日は、もし前半で誰かが負けてチームがピンチになった時だけ後半に出てくるって意味じゃないですか?」
見事に当たりました。
ドイツに来て5年目ですが、色々な意味でまだまだ経験値が足りていないです。
次節は10月9日(金)オクセンハオゼンに移動しての試合です。
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