10月4日に行われたドイツカップに引き続き、アウェーでのデュッセルドルフ戦が行われました。ただ今回はコロナの影響で観戦無観客。何度も足を運んだ「アラッグ・センターコート(デュッセルドルフの試合会場)」はいつも熱狂的はファンがたくさん来て最高の盛り上がりの中で試合ができるのですが、やはり凄く寂しい気持ちになりました。
【 まずはティモ・ボル選手の秘技「逆手打ち」です 】
前回はティモ・ボル選手が出場せず0対3での敗退だったので、あまりオーダーを変えず「同じ相手にリベンジ」を目標に戦おうと考えていましたが、なんとティモ・ボル選手が今シーズン初めての出場。しかもエースのシュテガー選手を捕まえに来る2番での登録でした。同じ年齢で何度となく対戦している両選手ですが、「よし!」と向かっていく気持ちを作れるシュテガー選手の気持ちの強さはさすがです。
1番 フィリップ選手 vs カルバーグ選手(スウェーデン/WR57位)。ドイツカップではフルゲームまで迫ったフィリップ選手。前回の反省を研究し、勝機はあると思っていましたが、今日のシェルベリ選手は強かったです。0対3で敗退。
2番 シュテガー選手 vs ティモ・ボル選手(ドイツ/WR10位)。ボル選手は4月に一度だけデュッセルドルフマスターに出場して以来の試合です。少し足が細くなり「痩せたの?」と聞いたら「かなり筋肉が落ちたね」と言っていたボル選手ですが、試合が始まると全くブランクを感じさせないプレー。凡ミスと言えるボールはたったの1球だけ。シュテガー選手も12-14,9-11とあと1本まで追い詰めますが、最後の1点が取れず0対3での敗退。
3番 キリアン選手 vs ワルター選手(ドイツ/WR89位)。同じドイツナショナルチームで練習している選手ですが、公式戦では一度も勝ったことのない相手です。第1ゲームを落とし、第2ゲーム8対3の場面でキリアン選手が大きく飛びついた時に脇腹を痛め、インジュリータイム(治療のための中断)。なんとかコートに立ちプレーを続行しますが、フォアハンドを強く打つことができず、丁寧な台上プレーとブロックで試合を進めます。が、このプレーが逆に「とにかく打って得点をしたい」キリアン選手のプレーに幅が出てきて3対1で勝利。
4番 シュテガー選手 vs カルバーグ選手(スウェーデン/WR57位)。昨シーズン勝利していたのでチャンスはあると思っていましたが、0対3での完敗でした。カルバーグ選手はこのコロナ期間中に最も伸びた選手の一人だと思います。以前はボールのテンポを変えたりするとミスを誘うことができたのですが、現在はもともと持っていたテンポの速さに加え、細かい足の動きからチキータを狙い打つプレー、チキータに頼っていた台上処理をストップ中心に変え(ラバーもたぶん微粘着性に変えたと思います)、自分で試合を壊さなくなり完成度が高くなってきました。本人の努力も勿論ですがデュッセルドルフが育てたと言っても過言ではないと思います。
【 ハイライト動画です 】
ドイツでもコロナ感染者が増え、昨日も2部リーグ以下を一時中断するかの会議が行われたと聞いています。選手が直接コロナ陽性ではなくとも「人口100万人に対する陽性者の数」が100を超えるとドイツでは「ハイリスクエリア」に指定されます(50を超えるとリスクエリア、35を超えると注意エリアです)。ハイリスクエリアに指定されたチームが試合はできない、または対戦相手がハイリスクエリアに行きたくない、となった場合試合が延期されています。日程上、延期された試合が全部できるのか?第2チームも4部リーグでプレーしているため日に日に変わる情報を得なければなりません。
次節のブンデスリーグは11月8日です。ワールドカップに出場する選手が沢山いるためです。少し時間があるので次節に向けて選手にしっかりと調整するように伝えたいと思います。
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