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ドイツ1部監督。青森山田前監督

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板垣孝司の全レシーブ克服
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元青森山田学園卓球部監督、現ドイツプロリーグ1部チームのヘッドコーチ。初心者からトップ選手、ジュニア選手に有効な練習方法まで色々なテクニックを紹介します。
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2020年11月24日 7:46 公開

【ブンデスリーグ第8節】フィリップが一矢報いるも鬼門のムールハオゼンで1対3の敗退

【ブンデスリーグ第8節】フィリップが一矢報いるも鬼門のムールハオゼンで1対3の敗退

アウェーでのムールハオゼン戦。私たちのホームゲームではムールハオゼンに昨シーズンまで3勝していますが、敵地のホームゲームでは一度も勝ったことがありません。鬼門の地です。「狭いホール、カチカチの硬いボールでとにかくボールが走る、そしてファイター揃いの選手たち」特にハーベソン選手(オーストリア/WR36位)はこのホールでは滅法強いです。

オーダーはシュテガー選手が怪我から復帰しましたが、来週も週末に2連戦があるため、まだ無理をせず2番手(相手の1番手を捕まえに行くポジション)。エースはヤンカリック選手(チェコ/WR93位)に過去勝ったことのあるフィリップ選手。勝負の3番にサリフー選手。

この相手の裏をかくオーダーが当たり、第1試合でシュテガー選手対ハーベソン選手。昨シーズンは3対0で勝っているので、1番で勝利できれば流れが傾くと思いました。

15:00試合開始。

1番 シュテガー選手 vs ハーベソン選手。第1ゲームを取り第2ゲーム10対8とリード。しかし逆転負け。第3ゲームも10対8とリードから逆転負け。ゲームカウント1対3でのもったいない敗戦でした。昨シーズンの対戦と全く違う戦い方をしてきたハーベソン選手。それに対して最後まで迷いながらプレーしたシュテガー選手とベンチの私。トッププレーヤー同士の戦いは毎試合違う試合になることを頭に入れてはいましたが、どうしても「前回はこうやって勝ったから」が頭に残り思い切った戦術をとることができませんでした。

2番 フィリップ選手 vs ヤンカリック選手。チキータとバックハンドが長所のヤンカリック選手に対しゲームカウント0対1の9対9でタイムアウトを取り、落ち着いてヤンカリック選手のプレーを伝えることができ、3対1での勝利。戦術を与えたとはいえここ数試合のフィリップ選手の気迫は凄まじく「絶対に勝ってトッププレーヤーになるんだ」という気持ちがベンチにも伝わってきます。

3番 サリフー選手 vs メンゲル選手(ドイツ/WR140位)。第4ゲームまではサリフー選手のペースで試合が進み勝機がありましたが、ゲームカウント2対1。10対10からの2本を力んでしまい、勝負はフルゲームに。最終ゲームは強気でロングサーブを多用してきたメンゲル選手にペースを乱され9対11での敗退。

4番 フィリップ選手 vs ハーベソン選手。前回の対戦ではなす術なく敗退していましたが、今日は互角の試合。パワーのあるハーベソン選手に喰らい付きましたが、1対3での敗退。チームも1対3での敗退となりました。初めてエースとして出場し4番のエース対決で負けたフィリップ選手ですが、試合後にベンチでうずくまっていました。よっぽど悔しかったのだと思いますが、普段は陽気なフィリップのあの姿は初めて見ました。

【 ハイライト動画です 】

今週は金曜にアウェーでのオクセンハオゼン戦、日曜日にホームでのグレンツァオ戦と連戦です。コロナの影響で試合の日程が変わったり、ワールドカップが急遽行われてブンデスリーグが平日に行われたりと、どのクラブもかなり大変な日程です。まずは1試合1試合の目の前の試合に集中し、勝敗に一喜一憂せずに長い目でシーズンを見ていきたいと思います。そしてベンチで見ていて感じることは、このコロナ期間を逆にチャンスと捉えて大きく伸びる選手が出てくるように思います。自分のクラブからその選手が出てきてほしいです。

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