夏休みに入り、コロナ検査をして陰性証明書持参で最初に向かったイタリアのCarrara(カラーラ)。昨シーズン、ボボチカ、ムッティー(イタリア)、シバエフ、ルベントソフ(ロシア)の選手で戦い、見事にイタリアリーグを制したクラブです。
クラブの責任者のクラウディオさん(右端)と日本人でチームのマネージメントに関わっている館さん(私の左隣)に大変お世話になりました。このCarraraという町は日本のガイドブックにはあまり載っていませんが、実は世界一の大理石採掘の町です。世界遺産に登録できるのですが、登録してしまうと大理石の発掘ができなくなるので登録しないのだそうです。館さんに案内してもらいましたが、あまりの壮大さに言葉を失ってしまうほどの迫力でした。
町の至る所に大理石の彫刻があり、
大理石の三つの山脈をつなぐ、大理石山をつなぐトンネルは圧巻です。この山脈の大理石はなんと、ミケランジェロの「ダビデ像」や「ピサの斜塔」にも使われた石だそうで、その歴史は紀元前まで遡るということです… 。
パワースポットとして欧州から例年多くの観光客が訪れるそうですが去年今年はコロナ禍でお客さんは少ないようです
その昔はダイナマイトで鉱山を爆発し、石を採掘し、
列車で石を運んだそうです。
そして…
この夏、東京オリンピックで日本中を沸かせたダルコ・ヨギッチ(スロベニア)選手は、私たちクニックスホーフェンでプレーする前年に、このクラブでプレーし、プロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせました。今回、私たちが宿泊させてもらったアパートにダルコたち選手たちも宿泊しながらプレーしていました。アパートの目の前にはピザショップがあります。
ダルコは毎日2食、ピザを食べていたそうで、張本選手との試合が終わった頃にダルコにメッセージを送ると、
と試合終了後にも関わらずすぐに返事をもらいました笑。
クラブの選手とも練習をさせてもらい、
練習後には目の前に広がる地中海のビーチに飛び込みます!
「イタリアの卓球界をなんとかしたい!」という熱い情熱のクラウディオさんとの深夜までの激論。
そして館さんと奥様には本当にお世話になりました。
今夏の東京オリンピック。混合ダブルス金メダル獲得の瞬間、日本国外ではライブは見れないので、ライブスコアだけを見ていました。イタリアの山の上での渋滞中に「最終ゲーム8対0,マッチポイント!」
「パパ勝ったよ!」
という後部座席の子供達の声を聞き、思わず「ジュン(水谷選手)!おめでとう!」と運転中にも関わらずラインメッセージを送ってしまいました。
クラウディオにも伝えましたが、この金メダルまで約20年かかりました。
途方もないかもしれない20年先の目標。でも、その瞬間が訪れるならば、その夢に向かってトライすのるは素晴らしい挑戦なのかもしれません。
ジュンと美誠ちゃんが日本中に感動を涙を与えてくれました。
もちろん、私にも…
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