10月に行われた全ドイツTop48での上位20人+協会推薦選手で行われる「全ドイツTop24」にアキトとコハルが出場しました。
U-15のTop48で優勝したコハルですが、ベンチに入ってくれたコーネルから「今回のコハルの試合は苦しいと思う。どの州のコーチ・選手も11歳のコハルに優勝されてはならないと、かなり研究している」と大会1日目が終わった夜に電話がきました。「コーネル、それで良いと思う。親としては勝って欲しいけど、コハルの弱点を攻められ本人が練習すべきポイントを理解すれば、コハルはまだまだ強くなると思う。コハルは負けず嫌いだから」と伝えました。
Top48よりも追い詰められたりジュースを繰り返す試合が多くなりましたが、それでも全勝で帰ってきました。
Top48では13〜16位だったアキトは、推薦選手がいるため19〜20位と予想しましたが、15位で帰ってきました。今まで負けている選手にゲームカウント2対0リードからの逆転負けが3試合。これを勝っていれば..。「たられば」は必要ありませんね。ただ最終戦で同じ年齢のナショナルチームの選手に3対2で勝利してきたので、最後まで頑張ったと思います。
目標を立てて練習とトレーニングをしてきたアキト。ただまだ勝てない。いや勝たせてあげられない。
試合の動画を見ると圧倒的に劣っている部分に気づきました。フォアでもバックでもサーブでもレシーブでも戦術でもありません。「反応の遅さ」です。反応の速さを高めるための多球練習もやっているのに試合では反応しない…。ドイツの最年小記録を次々と塗り替えるコハルの強さの根本は圧倒的な反応の速さです。
何故アキトは反応できないのか?これを解決しないと次のステージに立つのは難しい。コーチとして、また親として「センスがなかったよね」で終わる訳にはいきません。私の意地です。
一縷の望みがあるとすれば..
シェークハンズのライブで平岡コーチがよく言われる「卓球の常識を一回取っ払ってみよう」
私自身が長年携わってきた「卓球ってこうだよね」という全ての概念を取っ払って、根性論ではなく、平岡コーチの技術理論にたどり着くような、そして誰もやったことのないような発想で練習をするしかないですが、「ニュートン」と名付けたアイデアが浮かんだので検証してみたいと思います。
【 コハルとアキトの試合動画です。】
日本でも報道されているかもしれませんが、ドイツのコロナ感染者もどんどん多くなり、クニックスホーフェン第2チーム(4部リーグ)の12月の試合がキャンセルになりました。ただコハルと妻がプレーしている女子5部リーグは現地でのコロナテストをした後に試合を行いました。前半戦を終え8勝1引き分けのダントツ首位で折り返しました。
「Bad Rodach girls大躍進!」と現地の新聞でも伝えられましたが違和感が.. コハル・ソフィー・スベンニャはガールズでOkですが…
前半戦、コハルと妻は16勝1敗。コハルは年上の選手で、慣れない戦型と当たりセットオールで負けてしまいました。でも後半戦ではその選手に勝ちたいと闘志を燃やしています。妻はここ4年で初黒星・・・実はこの1敗ですが試合前に棄権しました。その日ホームでのダブルゲームで、2試合目の方が相手が強いとのことでした。1試合目、妻はラストですがその時点でチームは7−2でもうすでにチームは勝ちが決まっていたので、2試合目に備えて試合をしませんでした。それが功を奏したのか、2試合目ではセットオール8−10からの逆転勝ちをし、チームの責任者が大喜びで、試合後すぐビールを渡したそうです笑。後半戦は外国人選手が追加登録されたので妻は休憩の予定です。
先日、クニックスホーフェンで練習をしている竹谷くんを連れてブンデスリーグ1部のグレンツァオに練習に行ってきました。元中国ナショナルチームのウー選手と2部でプレーしている横谷選手(愛知工業大学)が一緒に練習をしてくれました。竹谷くんはどんどん強くなっています。ウー選手とも互角の勝負でした。卓球が大好きで「強くなりたい」とう気持ちの強い竹谷くんは、たくさんの事を質問してくるので私なりのアドバイスを探すのに自分が必死ですが、竹谷くんに教わることも本当にたくさんあります。帰国後の大活躍を楽しみにしています。
プレミアムサービスで板垣孝司監督の卓球指導動画が見放題