コハルがスロベニアから帰国しました。アンダー15女子シングルスではベスト8で敗退したものの、同じ12歳のジョセフィーナ・ノイマンと組んだアンダー15女子ダブルスで優勝しました!準決勝の相手のフランスペアーは何度もユースコンテンダーで優勝していて、その試合が山でしたがフルゲームで勝利しました。運動量が多く1球ずつ声を出してコハルを引っ張るジョセフィーナに対し、コハルは淡々とプレー。ジョセフィーナのお父さん曰く「コハルのエコノミー(経済的な)卓球スタイルは羨ましいね」と笑っていました。
今回の優勝は12歳同士の2人で優勝できたことに大きな価値があると思います。ジョジーありがとう!
空港に迎えに行き、ベンチで支えてくれたシーとジョジーと写真を撮りましたが、「ちょっとやめてよ!」とカメラを見ないコハル..
出口から出てきたときに「おめでとう!」と手を差し出しましたが、コハルはスルー泣。差し出した手に大きなバッケージだけ渡してきました..
今シーズン3部リーグ前半戦で勝ち星が伸びず降格圏内にあったEffeltrichのマネージャーから「Ryu(蛭田 龍 選手)に連絡をとって何とか来てもらってくれないか」と相談が来たのが1月。「全日本で選手は引退なので行けないです」と返事をくれた蛭田選手でしたが、専修大学男子監督の高宮さん、蛭田選手のご両親から承諾をもらい、もう一度蛭田選手に頼み込んで、後半戦にプレーしてもらいました。シングルスで12勝をあげEffeltrichの3部残留に大きく貢献してくれました。蛭田選手、本当にありがとう!
そしてアキトはこのクラブに来シーズン移籍します。
私はずっと前から「もしアキトが少し卓球らしくなったらクニックスホーフェンを出させて欲しい」とアンディーに伝えていました。幸いチームメイトもクラブ側も理解してくれましたが、やっぱり最後まで「来シーズンの4部リーグの対戦相手は強いよ。わざわざ別なクラブの3部リーグに行かなくても良いのでは?」とアドバイスをもらいました。アキトは今シーズン4部リーグの2番手として出場し、現在まで9勝21敗。十分な成績とは言えません。
でも本当の目的はそこではありません。クニックスホーフェンのサポーターは本当に優しくアキトが勝てなくても「次、頑張れよ!」と声をかけてくれます。それは本当に嬉しいのですが、逆を言えばアキトにとっては「甘え」。負けても次のシーズンもプレーさせてくれるクニックスホーフェンではなく、「勝てなければ次のシーズンはプレーさせてもらえない」他のクラブでプレーする。毎試合、自宅から車で移動するのではなく、自分でバスと電車を乗り継いで試合会場に行く。練習場ではコーチの息子という目で見られているでしょう。そのような温室環境から切り離し、人間修行させ、プレーも人としても一周りも二周りも成長する必要があります。
そういった環境で自分を鍛えることが練習での1球の重みも理解できるようになると思いますし、将来もしアキトがもっと上のリーグでプレーすることができるようになるのなら、やっぱり厳しい道を経験させたいと思っていました。最終的には卓球を離れたときに自分1人で生きていく力を身につけなければなりません。
アキトもそれを望んでいました。あとはアキトの頑張り次第です。
プレミアムサービスで板垣孝司監督の卓球指導動画が見放題