4月23日〜24日、ドイツ北東部のケムニッツ(Chemnitz)で全ドイツ・ジュニア選手権が行われアキトとコハルが出場しました。
今年17歳になるアキトは(18歳以下の部)1歳年上の選手以下の部でシングルス・ベスト16、男子ダブルス3位。12歳のコハルは女子シングルス・ベスト32、女子ダブルス3位という結果でした。
この大会に向け、ITTFのキャンプで合同練習に参加させてもらったり、平岡コーチにZoomで直接指導していただき、アキトはベスト8に入るのが目標でしたが叶わず.. それでも予選リーグで1歳年上のドイツジュニアナショナルチームの選手に3対0で勝利し少しだけ周囲を驚かせるプレーをしましたが、まだ課題が多く連続して格上に勝つことはできませんでした。
男子ダブルスは本来、同じバイエルン州の選手同士で組むのですが、パートナーが足りなくなり、1歳年上で全ドイツTOP42準優勝のカール選手(ザクセン州)がアキトと組んでくれました。本当に真面目なカールは試合3日前から電車で3時間以上かけてクニックスホーフェンに来てくれ、ITTFキャンプに参加しながらダブルスの練習をしてくれました。私の経験上、ダブルスは練習をたくさんやれば結果が出やすいと思っていたので、ダブルスの多球練習や戦術練習を2人と行いました。それだけにシングルスももちろんでしたが、ダブルスで表彰台に上がって欲しいと思っていました。苦しい試合の連続でしたが何とか3位に入賞しました。カールは過去に全ドイツの試合でメダルを獲得したことがありますが、アキトにとてはダブルスとはいえ初めての全ドイツでもメダル獲得。本当に嬉しそうな笑顔を見せていました。
「コージ、ありがとう。そしてシノブにもありがとうと伝えてくれ。毎日コージの自宅で日本食の夕飯をお腹いっぱい食べたから、最後まで体力が持続したよ!」と言ってくれたカール。本当に素晴らしいパートナーでした。
コハルは予選リーグで同じ年のライバルであるジョセフィーナ(現在のU-13世界ランキング1位の選手でコハルのWTTユースのダブルスのパートナー)と対戦しました。数年前初めてコハルが全ドイツ年代別に出場し準優勝した時に、予選リーグと決勝戦ともに全く相手にすらならならず敗退した選手です。その後数年は何故か対戦する機会がなく、今回どれくらいできるか楽しみでしたが1対3での敗退、決勝トーナメントも1回戦敗退でした。まだ12歳だから.. と優しい声をかけてくれる方もいますが、12歳でもできることはまだまだあります。あとはコハルがどう考えて行動するかだと感じています。
【 ダブルスの動画です 】
大きな試合が終わりましたが、まだまだ試合は続きます。週末はクニックスホーフェン第2チーム(4部リーグ)の最終戦でアキトが試合。そしてメインイベントは妻のBad Rodachがホームで最終2連戦。どちらか1試合を引き分け以上で5部リーグの優勝!翌週末は全ドイツ選手権シニアの部のバイエルン州予選にアキトとコハルが出場。そしてカズトがバイエルン州U15 Top10に出場.. その間にコハルはWTTユースコンテンダーに出場と。
青森山田の時もナショナルチームに選ばれ日程が厳しくなってきた選手には伝えました。「選んでもらって忙しい、と言えているうちに頑張らなければならないよ。試合に選んでもらえなくなったら、そこから這い上がるほうが何倍も大変だから」と
そうコハルにも伝えました。
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