プラスチックボールで行われる初めてのインターハイ。昨年の10月頃はセルロイド?プラスチック?練習するためのプラスチックボールは確保できるのだろうか?様々な問題が起きていましたが、プラスチックボール問題も落ち着いてきたと思っていました。甘かったです……。
私ども青森山田学園は(株)バタフライ様のご理解とご協力のもと、バタフライのボールを使って毎日の練習を行っています。当初、1日に30個も割れてしまっていたプラスチックボールの質も格段に上がり、練習中に「パカーン!」とボールが割れる音を聞く事はほとんどなくなりました。
バタフライのボールはどちらかというと中国製のボールに近いイメージ。回転がかかるのだそうです。チキータの質をコントロールできれば、相手のラケットを弾いてオーバーさせたり、横回転チキータをして、ネットミスを誘える….。選手からの情報です。
対戦相手のほとんどが(株)日本卓球(以下、ニッタク)のボールを選球してきます。試合毎にトスで勝った選手が自分が選球してきたボールで試合をすることができます。ニッタクのボールは同じプラスチック製でも、回転がかかりにくい感じがしました。最初のクロス打ちを見ていても明らかにボールが速いです。フォアハンドが強くて、細かいテクニックよりもパワーとフットワークを重視する選手に有利だとか….。選手からの情報です。
どちらのボールが良い…とか言う訳ではありませんが、慣れていないボールは一発勝負では難しい。。特にこれだけの特性の差があると。。
学校対抗の序盤、前半のシングルスと3番のダブルスに出場することが多かった三部。最初の乱打を見ていて「あ、ジャンケン負けたな」「あ、また負けたな」「あ、また…。」すぐにわかります。大会後半になると、会場の逆端の試合を見ても、何のボールを使用しているかわかるようになりました。明らかにラリーのスピードが違うからです。
三部ら選手には「ジャンケンの心得」を教えました。大会中盤からは打ち慣れたボールで試合ができるようになっていました(笑)。
(続く)
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