宋 恵佳選手(青森山田中学 ~ 青森山田高等学校 ~ 中国電力)※文中・恵佳
山本 怜選手(青森山田中学 ~ 青森山田高等学校 ~ 中央大学)※文中・ 怜
庄司 有貴選手(青森山田中学 ~ 青森山田高等学校 ~ 専修大学)※文中・有貴
「今回のチームのエースは恵佳。だから作戦はまず、板垣がジャンケンで勝ってくるので全部1番は恵佳。エース対決は4番ではなく1番でやる。いつも自分が1番で相手のエースと当たるつもりで準備してて。」
大阪府戦がスタートしました。予告どおりジャンケンに勝って1番に恵佳を出場させました。「1番宋、2番山本、三番庄司」なので、自分のチームがABCなのかXYZなのか、わからなくなっていました(笑)。
1番宋は大阪府のエースの選手に3-1で勝ってくれました。3ゲーム目、戦術がまとまらず落としてしまいましたが、4ゲーム目のスタートに思い切った攻撃で得点することができ終始ゲームの主導権を握ることができました。「ナイスゲーム!」
2番に出場した山本も素晴らしい試合でした。対戦相手(左利きの選手)の投げ上げSVが1バウンドで台から出るか出ないか。その判断と、自分が判断ミスをした時の落ち着いたRV。ペースを握った後半は高速カウンターも決まり「ナイスゲーム!」
3番に出場した庄司は序盤、粘りあいに持ち込まれ、得点パターンを失いましたが、徐々に「彼女の得点パターン」を見つけてあげることができました。
優勝候補大阪府に3対0で勝利し、少しだけ前進しましたが、まだまだ先は長い….。
同グループの埼玉県・石川県・千葉県にも勝利し、グループ1位で準決勝に進出した青森県チーム。
予告どおり私のジャンケンはここまで全勝。「1番宋、2番山本、三番庄司」
宋・山本の試合運びが試合を重ねる毎に上手くなる中、「有貴の調子だけが上がらない…。」石川県戦でもツッツキ合いに持ち込まれ2-2・9-10でSVミスをしてしまい、元気をなくしてしまっていました。「準決勝・決勝の3番には中国人留学生が出場する。有貴に頑張ってもらわないと…。」
国体は、1試合1試合毎のタイムテーブルに余裕があるため、空き時間に技術の調整をする時間が充分にあるのがラッキーです。男子選手には試合前に「ダメなところ」を余り調整しすぎるとかえってマイナスな面があると思っていますが、女子選手には細かく伝えたほうが良いと青森を出発する前に大岡先生からアドバイスをいただいていました。「有貴、今までの試合運びは、自分SVの時もツッツキ合いに持っていくようなSVばっかりだったし、カットマンは「打ってもらってなんぼ、なんだからSVの配分を思い切って変えてみよう。そして10本粘るツッツキの中で、1本でも回転の変化や打球点の変化を入れてみよう。もし自分がミスしても気にしなくていい。」
準決勝。福岡県戦スタート!
1番宋は前年度インターハイ女子シングルス優勝の選手に勝利!「パーフェクトゲーム!」
2番山本も前年度インターハイ女子シングルス準優勝の選手に勝利!「パーフェクトゲーム!」
事前に選手から対戦相手のビデオを渡され「ちゃんと見てくださいね!」と念を押されていた板垣。何度も見返して与えるべき戦術はまとまっていました。
3番庄司選手VS今年度インターハイ女子シングルス準優勝の中国人留学生選手。
昨日までの庄司選手とはまるで別人のように、相手に落ち着いてカットを打たせないSV・RV!いつもは打たない反撃のフォアスマッシュまで入り、いつもは絶対に追いかけないボールにまで喰らい付き(驚 笑!)見事勝利!「アンビリーバブルゲーム!」
勿論、ジャンケンは勝ちました。
決勝戦。高知県戦スタート!勿論、決勝戦もジャンケンは勝ちました。「1番宋、2番山本、三番庄司」
(写真提供:卓球王国)
1番宋・4番山本が全日本ジュニアチャンピオンのカット選手に敗退したものの、2番山本が勝利、3番庄司も中国人留学生選手に勝利「アンビリーバブルゲーム!」この頃、庄司選手は中国人留学生選手キラーになっていました。
ラストはエース宋。終盤、勝ちを意識し、攻め急いで迷った表情をした時にすかさず「タイムアウト。」
絶対に得点できるパターンを確認し、ふっと一息つかせて「恵佳!自分の手で日本一を決めて来い!」
青森で吉報を待っている鈴木選手に最高の報告をすることができ、素晴らしい思い出をくれた選手のみなさん。ありがとう。涙腺の弱い板垣ですが涙は流しませんでしたが、疲れました(笑)。
あと1種目、成年女子監督としてもし優勝することができたら「国体4種目完全優勝珍記録達成!」することができますが、そのチャンスは………かなり薄いと思います。
(写真提供:卓球王国)
平成27年度・和歌山国体が終了しました。青森山田チームで臨んだ青森県少年男子チーム。インターハイ優勝の三部航平は勿論エースとして。3位と悔し涙を流した及川瑞基は「6戦全勝。1ゲームも落とさずオール3-0」で。一ノ瀬拓巳は今まで団体戦の決勝戦で勝ったことがなかったので「決勝で勝つこと」を目標に6戦全勝!
5年連続で優勝することができました。監督は元全日本卓球選手権男子ダブルス優勝の三上雅也先生が、選手の指揮を取ってくださいました。三上先生、素晴しいタイミングでのタイムアウト!ありがとうございました。
私は…..。
日本体育協会上級コーチの資格が平成27年9月30日まで。国体卓球競技も9月30日まで。 当初、監督をさせていただく予定でしたが、「国体全体の閉会式までのライセンスがないと監督はできない……。」後で聞かされました……。何故ライセンスを更新しなかったのか、その理由は後日お伝えします。
青森でドキドキしながら授業をしていました….。
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