Awayで行われたザールブリュッケン戦。クニックスホーフェンが現在3位につけているということもあり、ヨルジッチ(スロベニア/WR15位)フランシスカ(ドイツ/WR26位)というツインエースが出場してきました。
前節のオクセンハオゼン戦で2勝をあげ心身ともに疲れていたバスティーは脇腹の痛みが再発。大事をとって今節はプレーせず…
厳しい試合は覚悟していましたが、もし敗退しても1ポイントでも多く取りたい試合でした。
バスティーが出場できるならNo1.でJinがNo3.と考えていましたが、今節もJinがNo1.ヨーロッパ選手権でヨルジッチと互角の試合だったフィリップがNo2. アレグロがNo3.
対するザールブリュッケンは
No1. ヨルジッチ
No2. イオネスク
No3. フランシスカ
19:00 試合スタート
1番 フィリップ対ヨルジッチ。世界トップのチキータとバックハンドでプレーするヨルジッチに対し、「バズーカサーブ」と呼ばれるロングサーブから両ハンドで攻め込むフィリップが1ゲームを先取。第2ゲームは11対2という一方的なスコアで取ります。しかしこのままで終わるはずがないヨルジッチが高速ラリーでも1球多くコートに返し始め、第3ゲーム、第4ゲームともにマッチボールを握りますが、本当にあと1点が遠く2対3での敗退 ..
2番 Jin対イオネスク(ルーマニア/WR78位)。ワルードユースU19男子シングルス3位のエディー(イオネスク)はシェークハンズの私のブログにも出演してもらったヨーロッパ期待の若手選手です。この試合はゴジー戦と同様に第1ゲーム8対5リードから9対11で落としたのが響き、勝負はフルゲームに突入。サーブからの展開に迷いが出て思い切りの良さが影を潜めたJinに対し、迷いなく思い切ってプレーしてくるイオネスクの勢いが増し2対3で敗退。
前節でカルデラーノに勝利したJinですが、ブンデスリーグは世界トッププレーヤーとの対戦だけでなく、勢いのある若い選手との対戦もあります。1シーズンを戦い続け勝ち越しできる選手は真のトップ選手と言えます。
3番 アレグロ対フランシスカ。前半戦ではフルゲームジュースまで追い詰めていたアレグロですが、Awayでのメーカーの違うボールと卓球台に合わず、今回はフランシスカを追い込むことができず0対3での敗退…
0対3での敗退となりました。
【ハイライト動画です】
これから世界選手権があるため、フィリップとアレグロは韓国に向かいました。
8勝6敗の第3位とはいえ、今シーズンは稀に見る大混戦。最後の最後までどのクラブが3位と4位に入るかは全くわかりません。バスティーが数週間で怪我から回復し2月29日の次節では頑張ってくれると思います。
2月10日(土)11日(日)は全ドイツTOP24があり、アンダー19にアキトが、アンダー15にカズトが出場しました。私がベンチコーチをすると、どうしても親のコーチになってしまうのであえて、試合には行きませんでした。
ドイツのジュニアシステムは
各州の予選を勝ち上がり
➡︎全ドイツTOP48(推薦者含め出場者48人で予選リーグ後にトーナメント)
➡︎全ドイツTOP24へ(推薦者+上記の試合結果で24人がエントリーされ予選リーグ後トーナメント)
➡︎全ドイツTOP12(最終ステージは推薦者+TOP24の結果でエントリーされた12人全員でリーグ戦)と続きます。
トップ24はかなり過酷な試合です。初日のリーグ戦が1位でもトーナメントで12位になる可能性があります。また初日に5位で通過すると13位まで上がる可能性もあります。しかしトップ12には推薦者もいるためベスト8を確保しないと次の試合へ進めるかわからないシステムです。
予選リーグ4勝1敗で初日を終えたアキトは、翌日の順位決定トーナメント1回戦で敗退し、2回戦はフルゲームジュースで勝利。ベスト8に残りTOP12への出場権を得ました。ベスト8中7人がドイツジュニアナショナルチームの選手。表彰台には登れませんでしたが踏ん張りきったと思います。
予選リーグ6人中4人がナショナルチームの選手という激戦ブロックに入ったカズトは2勝3敗での4位でトーナメントへ。そこから2連勝しベスト8入り。嬉しい始めてのベスト8とTOP12出場権を得ました。ベンチには元世界選手権ベスト8のハンガリー出身のポトピンカが入ってくれました。「ちゃんと脳みそアップデートしろ」「TOYOTAの最新のチップを入れろ」「米2キロ食え」と言われてきたそうです。子供達に厳しい言葉をかけてくれる人は貴重です。
推薦出場のコハルも含め3人が揃ってTOP12に出場できるのは、親として本当に嬉しく、翌日は完全休養し、隣町の中華バイキングとテルメに初めて行きました。
ザールブリュッケンからの帰り道、助手席に乗っているJinと沢山の話をしました。
「こんなに卓球をやっていても本当に難しいです。ただ負け試合は同じパターンだから、そこを改善できればまだまだできると思います。欠点ではなく伸び代です。ヨーロッパに来れば分かりますが32歳はベテランではないですね。43歳のバスティーに目の前であの頑張りを見せられたら..笑」
ジュニア選手の練習も毎日色んなことを考えて練習はさせますが、特効薬はなさそうです。コツコツ継続するのみ。
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