3月に入りブンデスリーグが2試合、全ドイツジュニアTop12、専修大学の星くんと原田君が電車を乗り継ぎプラハ(チェコ)に行きトーナメントに出場。野田学園の芝くんは電車で8時間かけてザーリュブルッケンに行き数日練習した後、3部リーグに出場と、目まぐるしい程忙しい日々でしたので、ブンデスリーグのブログの公開が遅くなりました。
2月29日のベイグノイシュタッド戦はその時点での3位と4位での試合でした。前半戦で勝ち星の伸びなかったベイグノイシュタッドはエースのデュダ(ドイツ/WR46位)がシングルスで2勝してラストに回ってもダブルスが勝てない試合展開でしたが、後半戦はRuiz(フランス)をエース起用。デュダが相手チームのエースを捕まえてあえて勝負するオーダーがハマり、Ruizは期待に応えダン(デュッセルドルフ)にも勝利するなど、一気に4位に浮上してきました。この試合もRuizのエース起用は変えないだろうと考え、Ruizに相性の良いバスティーをあえて3番手に起用しオーダー交換。
1番 Ruiz vs バスティー。前半戦より勢いと自信を持っているRuizに対しバスティーも苦しい試合展開。
ただこの試合はRuizと主審が一悶着.. ブンデスリーグでは15秒以内に次のサーブを出さなければならないルールがあります。最初、Ruizに対し
「時間が過ぎている」と警告
➡︎副審がラリー終了後にサーブの選手にボールを渡して試合が進むのですが「副審がボールを渡すのが遅いから15秒過ぎるんだ」とRuizが副審からボールを奪い取りに行く
➡︎副審が卓球台に戻れと指示、それに対しRuizが抗議
➡︎バスティーが15秒ギリギリにレシーブの構えに入ったのにRuizにイエローカードでRuizが激怒
➡︎4ゲーム最初にとうとうRedカードが出て1対0が2対0になる
➡︎試合終了後、Ruizが副審のイエローとレッドカードを取り上げ、主審に2枚のカードを出して終了….
後味の悪い試合でしたが、こういう試合のほうが選手は集中するのが難しいです。それを分かっていて自分のペースを保ちながら試合を進めたバスティーはやっぱり凄い..
2番 Duda vs Jin。戦術もさることながらJinの卓越したテクニックとデュダの剛球が飛び交う超ハイレベルの試合は、最後まで動き切った、振り抜いたJinがフルゲームジュースの死闘を制す!
3番 Rassenfosse(ベルギー) vs Flip。世界選手権でも活躍したRassenfosseには徹底したミドルへのロングサーブ攻め。バックの感覚の優れたRassenfosseを気迫で押し3対1での勝利。
チームも3対0で勝利し3位をキープしました。
【ハイライト動画です】
そして中3日で行われた、3月3日のホームでのフルダ戦は1対3で敗退でした。
数日前まで行われていた世界選手権で台北を銅メダルに導いたChuang Chih Yuanが出場するためフルダは現在最下位とは言っても実力的には全く互角です。カットのフィルス(ドイツ/WR44位)に対しWTTでフルゲームジュースまで追い詰めたアレグロを起用。
1番 バスティー vs Chuang。対アジアのフットワークを生かした連打に対し、分が良くないかな?と試合前に感じていましたが、何と何と!長いラリーでは不利と感じたバスティーは、パワーに欠けるChuangのバックドライブを一撃のバックカウンターで狙い鮮やかな勝利!
2番 アレグロ vs フィルス。WTTでは互角の勝負だったものの、ガラリと戦い方を変えて違う試合ができるフィルスに0対3で敗退。
3番 Jin vs Meng。ゲームカウント1対0とリードし、第2ゲームも9対7とリードしましたが、このゲームを取りきれず流れがMengに。3ゲームからは勢いに乗ってきたMengの両ハンドが入りだし1対3で敗退。
4番 バスティー vs フィルス。前節では完璧な攻略を見せたバスティーでしたが、カットのポジションを下がり過ぎずプレーしたフィルスに1対3で敗退。
チームも1対3で敗退しました。フルダには負けましたがチームは3位を維持しています。
【ハイライト動画です】
そしてこの日は男子の試合の後に女子のJenaもシェークハンズアリーナで試合をしました。
杉田さんがドイツ代表選手に勝利し会場を沸かせてくれましたが、Jenaは1対6で敗退でした。がクニックスホーフェンの沢山の方々が最後まで応援してくれました。
【コハルの動画です】
男子の試合の後にJenaのジャージを借りて杉田さんとコハルのベンチに入り、私も精魂尽き果てました。
ブンデスリーグは残り4試合です。沢山の方に「プレーオフのチャンスだね!」と声をかけていただきますが、首位のデュッセルドルフもボルとダンが出場していながらもグルーンウェッターズバッハに0対3での敗退…
どのチームが強いとか、もはや計算はできない状況です。1試合1試合ベストを尽くすのみです。
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