全日本選手権が終了し、こんなに多くの日本選手が、この人口6,000人の小さな町に来てくれ本当に充実しています!
新しい練習場に集中力の高い、軽快な打球音が響き渡っています。
昨年に引き続き、岩淵選手、そして立石選手もパラの国際大会の合間に練習に来てくれ、ここで調整をした後次の試合地ポーランドに向かいます。
自分の意思でドイツに来た選手達は本当にエネルギッシュで向上心があり、何より行動力があり、見ていて頼もしいです。
フランクフルト空港到着当日にドイツ鉄道がストライキを起こし、電車が全て止まりながらも何とか辿り着いた選手。
クニックスホーフェンを起点にスイス、チェコ、オーストリアを国境越えの電車を乗り継いで移動し、トーナメントとクラブのリーグに出場する選手。
帰宅の途中駅で電車が2方向に分かれたのを知らず、全く違う駅に辿り着いたのは笑い話にしましょう。
日本と違い全てが便利とはいえない環境。最初引っ込み思案で「ちょっと電車でプラハまで行く自信がないので試合キャンセルしていいですか?」と言っていたのに、一度経験したら自信がつき「プラハから次のトーナメントの案内が来たので1人で行ってきます!」と申し出る選手。
「明日の試合終了後、チームメイトのアパートに泊まって、翌日の電車とバスで帰ってきます!」と申し出る選手。
どんどん成長してチャレンジしていく姿を見せてもらい、面倒くさがりの自分もエネルギーをもらっています!
集中力の高い練習と、試合での最後まで戦い抜くメンタルは日本選手のアドバンテージです!
多くのクラブから「コージ、日本選手を紹介してくれ」と連絡をもらえるのは、日本人として誇りに思います。
夕飯は我が家で。
食事の後、自分が経験したトーナメントでのトラブルや移動での武勇伝を話し、毎晩大笑いしている声を「本当に元気だな〜!」と感じながら聞いています。
今までは板垣家だけでしたが、今年は我が家で夕飯を提供できないときは、上田家でも協力してくれました。小さい子もいて大変な中、自宅に選手を招き夕食をご馳走してくれました。同じ卓球選手として大学生達と接していて、プロだからとか学生だからという垣根を作らずに皆と一緒に練習だけでなく夕飯をともにして、学生達もいい思い出になったことと思います。また上田選手が不在時、奥様がおかずを作って持ってきてくれました。
選手も頑張っています。
私も頑張っている!
でも一番頑張っているのは
毎晩10人分の夕食を作ってくれている妻です。夕食が終わるとほっとするのもつかの間「明日の晩は何を作ろう」と、栄養のバランスを考えながら食べ盛りの選手達が満腹になるように毎晩考えています。
あと数日後、選手達は日本に帰国するのですが、笑い声が少なくなっていくのを想像するのは寂しいですね。
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