ここ数シーズンのプレーオフの常連であるムールハオゼン。特に彼らのホームゲームでは強さを発揮します。
190センチを超えるパワーヒッターのイオネスク、ハーベソン、メンゲル
ボールが速く感じる狭いホール
カチカチで固く回転がかかりにくいボール
熱狂的なサポーター
「卓球は格闘技?」と思わせるほど力と力の殴り合いのような試合になります。
前半戦最終節はそのムールハオゼンでのアウェーマッチ。
クニックスホーフェンのシェークハンズアリーナで試合する時よりも、彼らのホームゲームでは数割増しで強さを発揮してきます。正直「チームとしての勝ちは厳しい」と感じていました。
「もちろん勝ちたいけど、この試合をチームとして勝つのは簡単ではない。ただ最後の最後に勝ち点の差で勝負になるのはムールハオゼンだと思う。負けても0対3は回避したい。2番(相手のエースに当たりにいく)に出場して勝負をかけて良いか」バスティーに相談しました。
「コージ、 OKだ」
この試合前にWTTフィーダーで2連勝した絶好調のメンゲルがエースと読み、あえてバスティーが対戦し3対2で勝利しました。チームとしては1対3で敗退しましたが、相手は勝ち点2。クニックスホーフェンは勝ち点マイナス2でマイナス3を回避。1点かもしれませんが直接対決では大きな意味があり、この1点が後々ムールハオゼンへの大きなプレッシャーになるはずです。
その数週間前に後半戦の試合スケジュールが発表になりました。ムールハオゼンは最後から3節で我々クニックスホーフェンと対戦し、次はマインツ(この時点で最下位)、最後がフルダ(この時点で下から2番目)との試合という日程になったので、クニックスホーフェンとの直接対決を含め3連勝すれば大逆転が可能なポジションでした。
対する我々クニックスホーフェンは、最後から2試合目にムールハオゼン、最後がマインツという試合順番に。
ブンデスリーグは3対0なら勝ち点3。3対1なら勝ち点2。3対2なら勝ち点1が付きます。最終的に同率になった場合、この勝ち点の差が大事になってきます。
クニックスホーフェンは前半戦を5勝5敗で終え11チーム中7位。後半からはJinがいよいよプレーできます。ご存知の通りウィーンのクラブをクラブ創設発のヨーロッパチャンピオンズリーグのプレーオフ出場に導いたJinの実力は実証済み。
しかし忘れてはいけないのはドーピングの規定違反で前半戦に出場できなかったカナックが後半戦からベイグノイシュタッドでプレーするということでした。
プレーオフ進出は4チーム。
前半戦終了時点で、ザーリュブリュッケンとデュッセルドルフが9勝1敗
3位は6勝4敗、しかし3位以下は近年稀に見る混戦
1位と2位は、3位以下を大きく突き放していたのでプレーオフ進出のためには4位に入らないと厳しいという予測をたてました
最も気になるのはカナックはいつからプレーが解禁されるのかということでした。
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