『日本一の後ろに必ずいる天才指導者』 平岡 義博コーチ
平成27年度。和歌山国体を終え、今年度の全国大会の団体戦を全て終了しました。
まだ1つ残っている「全日本卓球選手権(団体の部)」には残念ながら出場できません。ドイツブンデスリーグでプレーする選手はこの大会には出場できない….。ドイツ側の規定です。
名実ともに「チーム日本一!」を決めるこの大会。各カテゴリーのトップチームが一同に会しハイレベルな戦いを繰り広げます。
全国高体連の第1代表は「野田学園高校(山口県)」。
全日本学生連盟からの第1代表は「愛知工業大学(愛知県)」。
両チームとも素晴らしい指導者が選手を指揮しています!
卓球だけにとどまらず、強豪チーム・一流選手の影には情熱を持った指導者がいるのは言うまでもありません。そして、名参謀がいることも….。
この2つのチームと専属コーチ契約を結んでいる方はご存知、平岡義博コーチ(以下、平岡さん)。東京都Flat Hill代表。(株)シェークハンズ技術顧問。私の指導の師匠です。私の現在の卓球界の立ち位置で、私が最も尊敬する「世界の2人の天才コーチ」の一人。(もう御一方は前回のブログで紹介させていただいた邱建新コーチ(㈱バタフライ)です。(以下、邱さん))
平岡さん・邱さん。お二方の指導方法は両極であると感じています。もちろん共通点も多々あります。
『選手の喰いつきが圧倒的に違う….。選手を指導するときの自信が違う!』
邱さんはドイツ・ブンデスリーグで「実戦」をさせながら、練習場では選手を徹底的に「鍛え」、そして、その選手の長所から「~流卓球システム」を構築する天才。
平岡さんは卓球というスポーツに必要な体の動き、ラケット操作など「卓球に必要な原理原則論」を徹底的に解析し、実践し、選手をトッププレーヤーへと導く天才指導者。私ども青森山田学園卓球部とコーチ契約を結ばせていただいているわけではありませんが「良いものは良い!一流指導者には頭を下げてでも指導していただく。」私の我侭な相談に親身になって下さいます。
私の役目は「青森での日々の練習と生活をしっかりやらせること。あまりにもタイトな365日の選手のスケジュールをミスなく管理すること。選手が高いモチベーションを持って取り組めるようにたくさんの情報を得て選手に伝えること。」そして
『この二人の天才指導者と常に接点を持ち、チャンスがあれば指導していただけるように準備をしておくこと。』
二人の天才コーチの力なしでは今の選手達の活躍はないと思います。感謝申し上げます。
坪井勇磨(現・筑波大学1年)は小学校時代に平岡さんのクラブで週数回練習させていただいていたご縁から、時々体の動きをチェックしていただき、「何故、今勝てないのか。何故、今勝てるように勝ってきたのか。」を継続指導していただきました。
→ 平成26年度インターハイ三冠王。(写真提供:卓球王国)
平成27年度インターハイ優勝の三部航平は、平岡さんが年数回定期的に講習会をされている山形県の出身です。三部のお父さんが山形市内の高等学校で卓球部の顧問をされているご縁から、本人も何度か指導していただけました。高校2年のインターハイ・シングルスで負け自信を失っていた三部を指導していただく機会がありました。平岡さんが三部の打法を見てすぐに電話を下さいました。
「これじゃ勝てないだろ!良いところが全然消えてるじゃないか!」第一声…。「………。すいません。」
→ 平成27年度インターハイ優勝シングルス優勝。(インターハイ・男子シングルスで優勝した三部を平岡さんがパチリ!)
2015年世界卓球選手権大会蘇州大会。日本男子代表選手選考会は卒業生である吉田雅己選手(現・愛知工業大学3年)が優勝し、初の日本代表を掴みました。
「平岡さん!雅己が代表掴みました!」
「え?だって、俺、前の日まで愛知にいて吉田と一緒に練習してたよ。吉田の話を聞いて、技術の最終チェックと思ってたら、吉田は納得するまで練習やめないから、夕食開始時間が遅くなっちゃって(笑)。」
マジかよ…。ここにも平岡さんがいたとは….知らなかった….(驚)。(写真提供:卓球王国)
平岡さんの脳と目に何度追いつこうとしたかわかりません。トップ選手にとどまらず、卓球を始めたばかりの選手たちをもどんどん伸ばす、会うたび会うたびに先に先にと進化する、その卓越した「原理原則論」。
「あの脳と目が欲しい…..。何とかして盗めないだろうか….。」
(中編「越世紀合宿と目を手に入れる」につづく)
(中学生以下の実績は言うまでもありませんね^^全日本カデットシングルス14歳以下の部優勝・沼村斉弥(当時青森山田中学2年)、13歳以下の部優勝宇田幸矢(当時明治CSC)。)
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