『座右の銘』
卓球の指導。「心技体知」。
本物の一流選手になるためには、どれか一つが欠けていても一流になることは難しいと思います。そして卓球というスポーツの特性上、最初は技術が最も大切だと思います。それは「瞬間的にプレーする感覚競技」だと思っているからです。高度なテクニックを駆使しながら、人間の限界を超えるかのような反射速度での対応。そこからのダイナミックなラリー。まさに卓球の醍醐味です。そして、選手のプレーが少しずつ完成していくとき、この「心技体知」の順番も言葉どおりになってくると思います。
平岡さんに「見える目」を与えていただき、現在もトッププレーヤーの映像を見ながら「選手の更なる進化」を目標に指導に当たっていますが、勿論、たくさんの壁にぶち当たります。答えの出ない日が続き、選手各自の問題点を解決してあげられない日が続きます。青森という本州最北端の町に拠点を置いてはいますが、中高大のチームでの全国大会は年間数回あり、また、長期休み中や全国大会前など、東京で練習することもあります。その時を利用して、平岡さんの都合が許す限り、色んな話を教えていただきます。
(2015世界卓球蘇州大会の意見交換。平岡さん、(株)シェークハンズ小谷社長と筆者)
卓球界の色んな話題から、最後にはお決まりの最先端の技術指導…..。
「平岡さん。前回教えていただいた○○の指導、少しずつ見えるようになってきました!」
「え?それ、もう既に進化して、もっとシンプルに、もっと高度に指導してるよ!指導効果もバッチリ!」
「マジっすか!どこからヒント得たんですか?」
「先日たまたま、あるスポーツ番組を見てたら、卓球との共通点を見つけたんで、考えてみたらドンぴしゃりだった。ジュニア教室で練習してみたら効果が絶大だった。」
「世界選手権を見ていて、中国トップ選手が怪我をしてたらしく、そのストレッチの仕種を見ていたら、過去の世界チャンピオンらの選手の打法と、ストレッチが一致して頭の中で指導がリンクした。」
少しでも平岡さんの指導に近づくことができた!と思い、技術指導の会話の最初のグラスを「グイッ」と飲んだ後、グラスが進まなくなります。「この人の目と脳はどうなっているんだろう。この人の目と脳に追いつくのは永遠に無理なんだろうか…..。」
もう、私の人生の半分以上もお付き合いさせていただいている天才コーチ。私が自分の人生の選択に迫られたとき、真っ先に相談させていただいています。
「板垣『一つ』だけ。選択肢が複数あって迷うなら「好きなほう」を選びなさい。「好きなほう」ならたくさんの苦労でも頑張りきれる。「損得」だけで選択したら、苦しいときに投げ出したくなるし、誰も手を差し伸べてくれなくなる。」
私の人生で授けていただいた名言。私の「座右の銘」です。
『好きこそ物の上手なれ』
そして米沢中央高校から青森山田に来るときに頂いた掛け軸も私の宝物です。
米沢藩主・上杉鷹山公の「座右の銘」。
『為せば成る為さねば成らぬ何事も為らぬは人の為さぬなりけり』
平岡さん。これからも茨の道にチャレンジしていきたいと思います。
今後ともご指導のほど宜しくお願いいたします。
PS.お互いに同郷出身の奥さんを大切にしていきましょう(笑)!
(平岡さんのご自宅で、奥様の手料理を御馳走になりながら。)
(平岡さんの奥様と私の妻は岩手県出身です。)
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