第2節はオクセンハオゼンをホームに迎え行われました。

オクセンハオゼンは、第1節にカルデラーノ（ブラジル/WR3位）ゴジー（フランス/WR31位）が出場せず、戸上選手（日本/WR17位）と若いアビオドン（ポルトガル/242位）そしてコーチが出場しました。

戸上選手のシングルス2勝と、若くて身体能力の高いアビオドンの勝利以外にオクセンハオゼンの勝利の可能性は薄いと思いますが、逆を言えば「アビオドンには勝たなければならない。最悪、戸上選手に2勝されても、ダブルスまで回し3対2での勝利」これがオクセンハオゼン戦の使命でした。

バスティー、フィリップ、Jin、アビオドンに対して、誰が対戦しても実力的には問題ないですが、オクセンハオゼンの大エース 戸上選手に2勝されてしまっては、チームは1対3で敗退してしまいます。こういう「極限のプレッシャー」が1人の選手にかかる試合は本当に難しいです..

オーダー交換後、14:00試合スタート。

1番 Jin vs アビオドン。この1番で事実上、チームの勝敗が決まってしまう試合。アビオドンは前節のフルダ戦で、高（台北/WR32位）とも互角の試合をしており「勢い」だけでない実力を持っているのは分かっていました。第1ゲームを取るも第2, 3ゲームを失い嫌な雰囲気の試合展開に。
しかし、ここから戦術の定まってきたJinが苦しみながらも貴重な勝利！
「格上から金星を奪うだけでなく、格下に対し、どんな試合内容でも勝ってベンチに戻ってくる」ブンデスリーグ2シーズン目のJinの課題ですが「極限のプレッシャー」の試合を切り抜けました。

2番 フィリップ vs 戸上。私が日本にいた頃、戸上選手はまだ小学生だったので、ベンチコーチとして対戦するのは初めてでした。2024パリオリンピックを沸かせた「カミソリドライブ」と形容される戸上選手に対し、どんなアドバイスができるのか…
試合は0対3で敗退でしたが「vs 戸上」に対し、イメージは持つことができました。

3番 バスティー vs コーチ。もちろん3対0での勝利。

4番 Jin vs 戸上。日本でプレーしていた最後は戸上選手には連敗していたというJin。第1, 2ゲームは「ボールが速くて対応できない」と私に伝えてきたJinでしたが「戸上選手はボールが速いのが特徴ではないよ」と伝え、第3ゲームは接戦に！最後はジュースで敗退しましたが、次回の対戦では、もっとゲームを奪い、僅差の試合に持っていくことができると自信を付けた試合でもありました。

5番 バスティー 、アレグロ組 vs アビオドン、コーチ組のダブルス。コーチの実力は3番のシングルスで分かっていましたが、ダブルスは何が起こるかわからないので、気持ちを締めてスタート。相手が思い切ってくるボールにもアレグロが飛びつき得点を与えません。相手が格下の場合はこういった「1点もあげないぞ」という気持ちでのプレーが大切で、そこで相手の心が切れてしまいます。最後もフォアサイドの切るボールに対し、バスティーが「横入れ」を決めゲームセット。

チームは3対2で勝利しました。

【ハイライト動画です】

2024-2025シーズンは開幕2連勝でスタートですが、前節同様「勝って浮かれる自分」がいなかったのは少し成長したかな？と思います。
次節は9月7日（土）19:00（日本時間では8日2時から。時差は7時間です）アウェーのフルダ戦です。オプチョロフと高の加入で現在首位のフルダ。デュッセルドルフにも3対0で勝利しています。

その前にブンデスリーグとは別の「ドイツカップ」という一発勝負のトーナメントが9月4日に行われます。

まずは1戦1戦..