第4節。アウェーでの Bad Homburg 戦が行われました。
Bad Homburgは、パリ五輪 男子団体 銀メダリストのクリスチャン カールソン(スウェーデン/WR62位)青森山田の卒業生である坪井勇磨、オーメ(ドイツ)。本来出場してくるはずのアンドレアス チャバ(ハンガリー/WR458位)が同時期に行われているWTTスウェーデン大会で中国選手を連覇し決勝戦に出場したため試合に間に合わず不出場。
チャバが不出場とはいえ、カールソンは安定しており、長い試合は覚悟しなければなりません。それに今回のアウェーでのボールはかなり柔らかく、練習を見ていても明らかにボールの音が違う。ボールが走らない。これがホーム&アウェーでの試合なので当たり前なのですが、何となく「嫌な予感」を引きずりながら試合スタート…
1番 フィリップ vs カールソン。1ゲームこそカールソンのボールに合わず落とすものの、2ゲーム目からは「対カールソンの戦術」が はまり始め第3ゲームを11対9。第4ゲームも11対9で勝ち、オリンピックメダリストから貴重な先制点!
2番 バスティー vs 坪井。サーブ3球目から連続攻撃が得意の坪井に対し1ゲームを失い、第2ゲームも苦しい展開が続くバスティー。しかし中陣から得意のバックドライブが炸裂し流れを引き寄せます。最後はバスティーが卓球台を広く使い3対1で勝利。
3番 Jin vs オーメ。第1ゲームスタートから飛んでこないボールにバックハンドでのネットミスを繰り返すJin。「らしくない」ミスを繰り返してしまい、台上の苦手なオーメに対し、ストップに拘りすぎて逆に消極的な展開になってしまい1対3で敗退..
4番 バスティー vs カールソン。お互いに手の内を知り尽くした試合はフルゲームに。最終ゲーム、大事な場面でネットイン、エッジボールが立て続けにカールソンに入り、2対3で敗退…
チームは2対0とリードしながら2対2に追いつかれ、「大逆転勝利」を期待するアウェーの応援にも力が入り始め「嫌な雰囲気」のまま勝負はダブルスへ。
5番 Jin アレグロ組 vs 坪井 オーメ組のダブルス。こままで2シーズン ダブルス負け無しのアレグロと、ダブルスのスペシャリスト Jinが先に2ゲームを奪い第3ゲームも8対4とリード。しかし諦めないホンブルグが丁寧にボールを繋ぎ逆転負け。第4ゲームも10対7から逆転負け..
柔らかいボールにアレグロもミスを連発し始め、焦りの見える2人..
「最終ゲームは今、レシーブに自信がなくなっているアレグロのレシーブ回数を減らすため、Jinサーブからではなく、アレグロサーブからスタートしよう。あとは自分たちを信じてプレーしよう!」
点差の離れない緊迫した展開になりましたが、「最後はチキータで狙って!」のアドバイスにJinのチキータが2発炸裂し11対8で勝利!
チームは3対2で勝利しました。
【ハイライト動画です】
本当に苦しい試合でした。ブンデスリーグでは
「everybody can win against everybody(ブンデスリーグでは誰もが誰にでも勝てる可能性がある)」
「アウェーゲームの怖さ」
を再認識させられた試合でしたが、チーム一丸で勝利できたことには大きな意味があります。
これでチームは3勝1敗。次節はWTTの関係で3週間後に行われます。
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