3週間ぶりに再開された第5節はホームに Dortmund を迎えて行われました。
サッカーで有名なドルトムントチームからは、この卓球にも多くの応援団がシェークハンズアリーナに足を運んでくれ、我が「Ping Pong Ultra」との応援合戦があり盛り上がった試合でした。
現在 国際大会で大活躍中の Lind(デンマーク/WR21位)と中国籍の Li が不出場ではありましたが、やはり「何が起きるか全くわからない」このブンデスリーグ.. 一部の関係者からは「アレグロをシングルスに出してあげたら?」という声もあったと後で聞きましたが、本気でプレーオフ進出、決勝に進出を目指しているなら、ゲーム数も重要になるため3対0で勝利したいところ。アレグロはダブルスのみに起用。
それでも他の選手が試合前日の午後は休養を取る中で、1人で細かい技術の確認のために黙々と練習するアレグロには本当に頭が下がります。
ドルトムントはエースになるニュインティック(ベルギー/WR99位)を2番手(エースに当てに来る)起用。ダブルスを見越した長い試合ではなく一発勝負をかけたオーダーで来ました。もちろんダブルスまで回ればアレグロへの絶対の信頼のある私達が有利ですが、1番から緊張感のある試合がスタートしました。
1番 バスティー vs ニュインティック。1ゲームを先取したものの、第2ゲームはバスティーが安全につなぐボールを狙われニュインティックの得意なラリー戦が多くなり敗退。「ニュインティックが打たせにきたボールは打球点を落として回転をかけるのではなく、高い打球点で攻撃し、相手に時間を与えないようにしよう」と戦術を変更。第4ゲームのスーパーラリーを執念でポイントしたバスティーが3対1で勝利。
2番 フィリップ vs クライン(ドイツ)。ブロックとカウンターが得意なクラインに対し、得意のロングサーブを連発しながら、長いラリーを ことごとくポイントしていくフィリップは本当に強くなりました。数年前までは、何でもかんでもフルスイングし、競ったら負けを繰り返していたフィリップでしたが、このブンデスリーグで試合を学び最も伸びた選手の1人と言えると思います。3対0で勝利!
3番 Jin vs ボトロフ(ドイツ)。ボトロフはプロ選手ではなく Andro で働きながらプレーしている選手です。2メートルを超す身長から放つボールは日本ではなかなか見られないボールで、Jinが高校生の時に2部リーグで対戦し完敗していました。また及川選手も2部リーグで対戦し何度も追い詰められた選手です。
「Jinのようなハイレベルの選手に勝つためには 全てのボールをリスクを負って打つしかなかった。入ればJinにもプレッシャーがかかるから」と試合後のインタビューに答えたボトロフ。そのリスキーなボールが1ゲーム目に入り、Jinの計算し尽くされた卓球スタイルにプレッシャーがかかりました。しかし、冷静に試合展開を分析し「相手がリスキーなプレーすらできない所」から試合をスタートさせ、徐々に落ち着きを取り戻したJinが3対1で勝利。正直言って苦しい試合で Jinが納得のいく試合ではなかったと思いますが、それでも「勝って試合を終える」ことが最も大切だと思います。
チームは3対0で勝利しました。
【ハイライト動画です】
第5節を終えチームは4勝1敗の3位に浮上しました。
同じ日に行われた試合では首位のフルダが2対3でグルーンウェターズバッハに敗退しました。アジア選手権のため高(台北)を欠いたフルダはオプチョロフの2点のみ。
やはりバスティーとJinがブンデスリーグにフル出場してくれ 常にベストメンバーで試合に臨めるのはチームにとって大きいです。長いシーズンで最後に勝ち残るためには全ての試合が重要です。
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