三部航平(さんべこうへい)は1997年7月13日生まれ山形県東根市出身、右シェーク裏裏ドライブ型。
強い回転のかかったサーブやチキータを得意とし、豪快な回り込みフォアハンドドライブも魅力。また後陣に下がっても負けないラリーも特徴の一つです。欠点が少なく安定した攻撃が可能なバランスの良い選手です。
ITTF世界ランキング最高は172位 (2019年8月)段位は7段。
回り込みドライブをする三部選手
「回り込みフォアドライブ。台との距離感が大事! by 三部航平」より
山形の高校の卓球部で指導者をしている父と4つ上の兄もプレーヤーという卓球一家に生まれ、小学校1年生から卓球を始めました。地元の卓球クラブに所属し、小学2年時にはバンビの部で県大会優勝。翌年からは全国の常連となるなど、すでに頭角を現していました。
小学6年の2009年全日本選手権大会(ホープスの部)では及川瑞基選手を破り、自身初の全国優勝を飾ります。
小学校卒業後は名門青森山田中学に入学します。
2011年全日本選手権の14歳以下男子シングルスで優勝、2012年全国中学校大会で学校対抗と男子シングルスでの2冠達成、さらに2013年全日本選手権大会ジュニアの部でも準優勝に輝くなど強豪選手へと成長しました。また国際試合でも2012年に行われたクロアチアオープンではU21の部男子シングルスで優勝するなど実力をつけていきます。
中学卒業後は青森山田高校へ進学し1年生にしてレギュラーに選出されます。
2013年のベラルーシオープン男子シングルスでは吉田海偉選手に敗れるも堂々の準優勝、U21の部男子シングルスでは優勝を果たしています。
2014年の全日本選手権男子ダブルスでは青森山田高の先輩である森薗政崇選手と組んだ男子ダブルスで優勝、同年のインターハイ、学校対抗ではダブルスと4番に出場しどちらも勝利して優勝。坪井勇磨選手と組んだ男子ダブルスで優勝し2冠を達成しています。
さらにこの年のチリオープンでは男子シングルスで優勝。これまでのワールドツアー最年少優勝者は、2013年ポーランドオープンで16歳292日で優勝した樊振東(中国)でしたが、8日間早い16歳と284日での最年少優勝という記録も樹立しています。
2015年の全日本選手権では前年同様、森薗選手と組んだ男子ダブルスで優勝しに連覇達成、ジュニア男子シングルスでは準優勝という結果を残しています。
同年のインターハイでは学校対抗において1番とダブルスで出場しどちらも勝利、チームを優勝へ導いています。男子シングルスでも優勝を果たし見事2冠達成。さらに同年のベルギーオープンではU21の部男子シングルスで見事優勝を飾るなど国内外で多くの結果を残しています。
ベルギーオープンU21の部 男子シングルスで見事優勝した三部選手(右)
ベルギーオープンに参加した(左から)軽部隆介選手、松平賢二選手、及川瑞基選手、三部航平選手、神巧也選手
高校卒業後は専修大学へ進学しました。2016-2017シーズンはドイツのブンデスリーガに参戦、1部のグレンツァオに在籍しています。
2018年の全日本大学総合大会(インカレ)では男子団体優勝、また2018-2019シーズンから2020-2021シーズンまで岡山リベッツに所属しTリーグにも参戦しています。
2020年大学最後の全日本選手権男子ダブルスでは、幼少期からのライバルであり青森山田中高の同級生、専修大学も含め10年以上の関係である及川瑞基選手とのダブルスで見事優勝を飾りました。
そのとき2人の青森山田時代の恩師である板垣孝司監督はドイツから応援していました。自身のブログで当時の様子と優勝インタビュー動画を紹介しています。
大学卒業後はシチズン時計に所属し活躍、Tリーグでは2022-2023シーズンは琉球アスティーダ、2023-2024シーズンは静岡ジェードに移籍しています。
台上バックドライブを紹介する三部選手
「台上バックドライブ!強く当てて一発で決める by 三部航平」より
三部航平選手の動画はこちらからも視聴可能です。
幼少期から国内外で活躍し続ける三部選手の更なる飛躍を期待です。
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